パワプロクンポケット2
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パワプロクンポケット2は2000年3月30日にコナミ(※)から発売されたゲームボーイカラー(カラー対応)用のゲームソフトである。パワプロクンポケットシリーズの第2作目。
※2006年3月31日の持株会社化に伴い、版権はコナミデジタルエンタテインメントに移っている。
概要
好評を博したパワプロクンポケットの続編として、本家パワプロよりもシリアスでハードなシナリオを搭載した作品。本作より裏サクセスモードが搭載されたほか、ゲーム中に登場するミニゲームを1度クリアすれば「おまけ」で遊べるようになっている。
また、この作品からプロ野球チームを使用できるようになった。
今作をもって、GBCでのパワポケシリーズは終了である。(以降は本編は7までがGBAで展開、現在はDS)
モード
- プレイヤーの手によってオリジナルの選手を作るモード。詳しくは下記を参照。
- ゲーム中の4つのミニゲーム、戦争編がプレイできる。
- 選手登録5人以上で出現する裏サクセス。運が悪ければ即ゲームオーバーというシビアな内容。
- サクセスモードで作った選手の能力を確認したりその選手のパスワードを確認することができる。パスワードをNINTENDO64用ソフト「実況パワフルプロ野球2000」(パワプロ2000)や、パワポケシリーズの続編で入力することにより、選手を登録することができる。また、64GBパックを使ってパワプロ2000に選手のデータを転送することができる。
- 通信ケーブルを使って選手を「転生」させることができ、この際彼女好感度と神様ポイント・アイテムは引き継がれるが能力は初期状態に戻り、サクセスモードをはじめからやり直す。転生回数が多いとボーナスポイントが入るようになっている。
注意:以降の記述で物語に関する核心部分が明かされています。
サクセスモード
本作のサクセスモードは前作と同じ世界観ではあるが、プロ野球に舞台を移した「モグラーズ編」となっている。全3章から成り、各章が終了する時点で世間評価を満たないと、解雇されてゲームオーバーとなる。時間軸は前作の1年後、極亜久高校が甲子園で優勝した後の物語である。
- 第1章「恐怖!首切り球団」 クリアするのに世間評価が20以上必要。
- 第2章「怪奇!2軍消滅」 クリアするのに世間評価が50以上必要。
- 第3章「モグラーズよ永遠に・・・」 クリアするのに世間評価が70以上必要。60~70の場合はミニゲームを成功すればクリア。失敗するとゲームオーバー。プロペラ団に入れば60以上でクリアできる。
あらすじ
- 弱小球団「ドリルモグラーズ」にドラフト6位で入団した主人公。しかし、モグラーズは解散の噂が絶えず流れており、そのため入団した選手は主人公と凡田の二人だけだった。当然球団は赤字状態が続いており、寮も汚い。主人公は、モグラーズを生まれ変わらせるためにバリバリ活躍することを誓うのだった・・・。
登場人物
モグラーズ関係者
- モグラーズ2軍の新人選手。大学卒業後、ドラフト6位でモグラーズに指名される。会話の内容からして歴代主人公と比べてかなりプラス思考だと思われる。パワプロ、パワポケシリーズで唯一複数の彼女を持つ事が可能な主人公。戦争編でもなぜかユニフォーム姿。
- 主人公の親友。町工場の野球チームで投手として活躍していたところをスカウトされモグラーズ入団。主人公の同期で入団した。やはり特撮マニア。3年目のラストでクリアー条件ぎりぎりだと、凡田とミニゲーム「男の戦い」(再プレイ不可)を行い、残された1人の選手枠を争うこととなる。後の作品にも数多く登場している。(5、8、9)
- また、年齢から考えて眼鏡一族の長男にあたると思われる。
- 2での凡田は野手能力にも優れているため「メガネ一族最強の選手」と言われることもある。
- 主人公の先輩。1軍と2軍を行ったりきたりしている。腰痛持ち。面倒見がよく、主人公を寿司屋に連れて行ってくれることもある。ミニゲームは「くるまでブー」。家業はトーテムポール作り。戦争編では主人公の部隊に所属する軍曹役。続編の5では二軍監督を務めた。
- 主人公の先輩。動物好きで、寮でもさまざまな動物を飼っている。ワシントン条約すれすれの動物もいる。ミニゲームは「殺人クワガタ」。戦争編では、たびたび撃墜されては主人公に救助される戦闘機パイロットを演じる。キャラと名前の元ネタはムツゴロウさんとして知られている畑正憲。
- 主人公の先輩。センスはあるが不真面目で、1軍と2軍を行ったり来たり。任月駆とは大学時代からの友人。ミニゲームは「コンコンノック」。戦争編では、いつも戦わないで逃げ出してしまう戦車隊の隊員を演じる。続編の5、8、パワポケダッシュにも登場。妹がいたが飛行機事故で他界している。愛に想いを寄せていた。
- 主人公の先輩。寮の近所のボロ家に住む貧乏人、ちゃっかり寮から電気とガスを繋いでいる。子供の夢「日本一の選手」を目指している。ミニゲームは「貧乏ヒマなし」。戦争編では主人公の部隊に所属する。雑草を食べて赤痢になったことがあるらしい。続編の3、5、6にも登場しており息子も後にプロ入りを果たした。
- モグラーズに2年目に入団する助っ人外野手。ドミニカ出身のマイナーリーガー。陽気な性格で日本文化好きだが、どこかずれている。槌田コーチからは逸材と評されるもメジャーリーガーの経歴を持たないことからオーナーの命令により1軍で使われずにいた。戦争編ではどう見ても外国人だが他の隊員はそれを気にしない、主人公の部隊の隊員を演じている。続編の3にも登場。
- 熱血漢のモグラーズ2軍コーチ。戦争編では南方戦線の指揮官。モグラーズ買収後方針に従わずに野々村と共に球団を去っていった。後にマニアショップを経営する。
- モグラーズ2軍監督でかつてはモグラーズのエースだった。愛という娘がいる。戦争編では北方戦線の指揮官。モグラーズが大神に買収された後は娘を連れて去っていった。
- モグラーズ1軍コーチ。元モグラーズの捕手で引退後コーチに就任。1・2年目では2軍選手の視察にやってくるが、曽根村に懐柔され、3年目にはモグラーズの快進撃をあの手この手で妨害してくる。戦争編では、敵国の軍人を演じる。
- 今回も登場。高校卒業後、モグラーズ職員になったらしい。戦争編でも主人公部隊の仲間として登場する。以後、殆どのシリーズで登場するが選手としての登場がない分、ただのトラブルメーカーとしての面が強くなっている。自分たちはプロ入りしていないにもかかわらず主人公に対して甲子園優勝経験を鼻にかけるような発言をする。
- モグラーズのオーナー。ドリルコーポレーション社長で、「ガンダーロボ」のヒットで急成長した、いわゆる成り上がり。モグラーズもメンツの為だけに所有しており、球団経営には興味がなくむしろ赤字部門でモグラーズを疎んじている。逆に同じ赤字部門である息子の経営するドリルランドは、息子の成長のためと容認している。戦争編では西部戦線の指揮官として、主人公たちに理不尽な命令を出してくる。後に会社を乗っ取られて没落した。数年後に死去。
彼女候補
- 高校時代主人公が所属していた野球部のマネージャーであり、雄二の姉。現在はドリルランドの任月駆の秘書をつとめる。実は血縁に秘密がある。曽根村の陰謀に巻き込まれ危機に陥ってしまう。展開次第では主人公に救出されるが、救出されない場合は消息不明。一番攻略しやすいが、ボーナスは低い。
- 耕造の一人娘で、球場近くの定食屋で働いている。球団買収後父と共に去っていった。攻略本では「藍」と表記されていたがそれは誤記で「愛」が正しいとパワポケ7で主張している。
- モグラーズご用達の小料理屋を一人で切り盛りする女将さん。主人公のことをよく気にかけてくれる。
- 死んだ父はやはり元モグラーズの捕手で、野々村とバッテリーを組んでいた。
- 売り出し中の若手タレント。キャンプレポートで主人公と知り合う。実は相当なマニア。「8」のオークションに登場するニニンガカスミンの正体は彼女。
- 荒井三兄弟の姉で、主人公に強烈なアプローチ(ストーキング行為ともいう)をかけてくる。
- 2年前に前作の主人公と結婚するものの、死に別れる。劇中ではとんでもない疫病神(もらった弁当で食中毒になるなど)。正史では野望叶わず再びターゲットを変え去っていった。3でも、主人公の夢の中にしつこく登場し、4では裏サクセスで妖精の女王に扮する(いずれにしろろくな目に遭わない)。
その他
- 主人公の後輩であり、この作品でのライバル的存在。センス抜群の天才で、ドラフト上位でゲームスタート時にプレイヤーが決めた好きな球団に入団する。年俸は主人公の25倍。
- ドイツ生まれのユダヤ人。パワプロシリーズ恒例の人体改造研究者。登場から改造内容のギャンブル性まで相変わらず。なぜか戦争編にも登場。
- モグラーズのオーナーの息子。ドリルランド経営者。水木の友人。戦争編では、司令部の指揮官を演じている。秘書の弓子に想いを寄せていた所を曽根村に利用されたが主人公によって阻止される。間も無く父親同様全てを失い没落。「7」でも登場しているが今度は父を失う事にになった。
- ドリルトーイ副社長で、実質的な経営者。ドリルトーイの乗っ取りを企てる。戦争編では敵国の指揮官を演じる。株を売る事で乗っ取りを企てたが任月も同じ事をした為失敗し、彼も全てを失った。外伝では悪役として数多く出演している。
- 「プロペラ団」が登場すると登場。2年前に当時のプロペラ団日本支部長を爆殺し、自分が日本支部長となって暗躍している。元彼の亀田を改造して刺客として送り込む。続編の3で彼女も表舞台から去る事になる。
- 「プロペラ団」が登場すると、エンディングと日本シリーズの敵チームに登場。2年前、極亜久高校の甲子園における決勝戦前に行方不明になっていたが、実はプロペラ団によって改造され、改造人間「ハイパー亀田」として、超常の能力を持つ選手と化していた。抜けた性格は相変わらず。主人公に敗れた後プロペラ団を脱走してネオプロペラ団を結成した。眼鏡がオレンジ色になっている。
- 主人公の実の兄なのだが、主人公が幼い頃に大鉄が家出をしてしまったためお互いに素性はよく分からないでいる。幸恵に惚れていて、後に彼女の店を手伝うようになる。幸恵と共に5にも登場している。
- 毎度毎度の、謎の外国人。球場の外で変な行動をしていたり、戦争編でいつも捕虜にされてばかりの敵国の軍人を演じたりしている。ベルグマンという兄が居るらしい。
サクセス戦争編
本作第2のサクセスモード。第二次世界大戦の日本軍に対するブラックジョークが多数ある。登場人物はモグラーズ編と同じ。難易度はかなり高くほぼ運まかせである。元々はスタッフがパワプロ5のサクセスで入れようとしていたが、これをメインにしようとした為採用されなかった。
マインスイーパをモチーフにしたミニゲーム「地雷だドッカン」も収録されている。
あらすじ
ある日、主人公が目を覚ますとあたりの景色が古臭くなっていた。わけのわからないうちに、主人公は友人の凡田君と共に徴兵され、補給兵として戦地に送られてしまう。
システム
主人公は補給部隊として以下の3つの戦線と、条件を満たすと出現する特殊エリアに向かい、4週間の任務をこなす。ステータスは「体力」と「ツキ」で、「体力」が0になるとゲームオーバーになるほか、「爆雷でポン」に失敗したり任務の途中に撃たれたりしてゲームオーバーの場合もある。また、「ツキ」のステータスは「爆雷でポン」の発生やその成功率、各任務の成功率、攻撃を受けたときの死亡判定、大本営に帰還できるかなどに影響する。41週目以降は「帰還」が可能になり、選手登録が可能になる。200週生き残ればゲーム終了。100週目にははじめから世間の評価が上がる「銀の勲章」、200週生き延びてクリアすると、「威圧感」がつく「金の勲章」が手に入る。
なお、任務の内容は3種類。体力消費が少なく、交戦率の低い「安全」、交戦率や体力消費が並な「普通」、交戦率や体力消費は多いが見返りの多い「危険」の3種。
- 任月駆が指揮官を務めている。各戦線での任務を終えるたびにここに戻ることになる。ただし、「ツキ」のステータスが低い場合は戦線から戻れない場合があり、その場合はその戦線に引き続き駐留することになる。ここに帰還するたびに体力とツキが一定値回復する。
- 野々村が駐屯する、占領地。比較的安全とされているが、時折ゲリラの襲撃を受けることもある。野手は「すばやさ」、投手は「変化球」ポイントが入る。時折他の戦線へ転属させられる場合がある。
- 任月が指揮する戦線。無謀な命令が多い。「筋力」ポイントが上昇する。「ツキ」が下がりやすい傾向がある。
- 磯田が指揮する戦線。南方らしくスコールが降る。マラリア、赤痢、黄熱病やペストに代表される病気の多い地域。「技術」ポイントが入り、150週目には、呪い島以外の場所にいると強制的にここに連れてこられる一大イベントが発生する。
- ある条件を満たすと登場する、新たな特殊能力が眠る島。両軍が地雷を大量に埋設したせいで、地雷原と化している。ミニゲーム「地雷だドッカン」をプレイすることになる。唯一、150週目に発生するイベント「全軍総攻撃」(爆雷でポンを2回プレイする)を回避できる地点でもある。
- 全ての戦線(呪い島含む)に行き、大本営に帰還すると一定確率で行けるようになる。ダイジョーブ博士が日夜怪しい改造人間の研究を行っている島。ここでの「任務」は、ダイジョーブ博士の「改造手術」。改造手術の段階は「安全」「普通」「危険」があるが、これは通常サクセスのダイジョーブ博士の改造手術とほとんど変わらない。他のサクセスでの改造手術と同様に、各ステータスは成功した時の上昇幅より失敗した時の減少幅が大きく設定されている。ちなみに、島のアイコンもかなり怪しい。
12球団収録選手一覧
選手名および球団名は2000年度ペナントレース開幕当時のデータを搭載したものである。各チーム投手5人、野手12人で総計204人の選手が収録されている。
2008年2月12日 02:09 GMT 版【パワプロクンポケット2】変更履歴