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地域医療の混乱は必至 宇和島徳洲会の指定取り消し (2/2ページ)
腎不全の妻(51)を救うため平成12年、万波医師の執刀でみずからの腎臓を提供した松山市の会社員、井手広幸さん(50)は「今の平穏な暮らしがあるのは先生のおかげ。これからだれを頼れというのか」。
日本移植学会などが病腎移植を批判するなか、この移植への理解を求め井手さんが始めたブログには、これまでに13万件を超すアクセスがあるという。井手さんは「不正なことはたださなくてはいけないが、国は『移植の機会を増やしてほしい』という患者の願いに耳を傾けてくれないのか」と憤りを隠さない。
万波医師を支援するため、18年11月に結成された「移植への理解を求める会」の向田陽二代表(50)も「病院や万波先生たちへの処分には患者の生死がかかっている。患者の視点で地域医療や移植医療の全体を考えるのが行政の役割ではないか」と訴えた。