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【グローバルインタビュー】鳥インフル拡散犯は渡り鳥ではない ヘップワースCMS事務局長 (2/2ページ)

2008.2.11 09:38
このニュースのトピックスグローバルインタビュー
ヘップワースCMS事務局長ヘップワースCMS事務局長

 −−渡り鳥についての考えを変える必要があるということか

 「過去の誤った渡り鳥運搬説が今も訂正されないまま流布している。渡り鳥を恐れ、飛来しないように餌付けをやめてしまったり、追い払ったりしている。ロシアやベトナムで実際にあったことだが、飛来する渡り鳥を殺してしまったこともある。渡り鳥は自然の一部であり、悲しいことだ。

 渡り鳥が犯人にされがちなのは政治的な意味もあると思う。養鶏業はビッグビジネスで経済的に与える影響も大きい。渡り鳥に無警戒でいいといっているのではない。野生の鳥に直接、接触することは勧められないし、飛来状況を監視することも必要だ。科学的な調査、研究に基づいて冷静に行動する必要がある」

 −−日本はCMSに加盟していないが

 「捕鯨問題があるので日本の立場は理解できる。だが、一部の種について留保して加盟するという方法もあり、鳥インフルエンザを含めた問題について情報を交換していくためにも、加盟を前向きに検討してほしい」

 移動性野生動物の種の保全に関する条約(CMS) 1979年にドイツのボンで採択され83年11月に発効。「ボン条約」とも呼ばれる。渡り鳥やクジラ、ウミガメ、昆虫類など移動性動物の種の生息地の保護に関する研究調査や、移動を確保するための生息地の保全・回復などを加盟国に求めており、107カ国が加盟している。

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ヘップワースCMS事務局長
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