記事入力 : 2008/02/12 11:17:44
中国がイランで海軍基地構想、米との摩擦懸念
香港のインターネットメディア、アジアタイムズはこのほど、中国がイラン南部に小規模海軍基地の建設を目指していると報じた。これに先立ち、フランスも先月、石油輸送ルートのホルムズ海峡に面したアラブ首長国連邦(UAE)に軍事基地を建設することで合意している。
報道によると、中国はホルムズ海峡付近のイランの港湾または島に軍事基地の設置を目指しており、イラン側との交渉が既に大きく進展しているという。ただ、最終決定には至っておらず、実際に海軍兵力が駐留する軍事基地になるか、原油輸送船舶の往来を監視する観測基地にとどまるかは決まっていないとのことだ。アジアタイムズは「イランが西側の軍事的圧迫に対応するため、中国を引き入れようとしている」と分析した。
中国がホルムズ海峡への進出を目指すのは、自国の石油輸送ルートの安全確保が最大の理由だ。中国は原油輸入の40%を中東に依存しており、中東地域で紛争など非常事態が起きた際の対策が不十分な状況だ。中国はパキスタンのグワダル港に観測基地を設けているが、そこから中東地域の状況を把握するのは難しい。
中国政府は報道内容に公式の反応は示していない。しかし、中国共産党機関紙の人民日報が発行する国際問題専門紙、環球時報は、中国の専門家のコメントを引用し、「中国は海外に軍事基地を設置したことがなく、今後もこれまでの政策に変化はない。根拠を欠く憶測だ」と報道内容を否定した。
これに関連し、北京の軍事消息筋は11日、「中国がイランに軍事基地を設ければ、米国など西側との摩擦は避けられない。軍事基地ではなく、自国のタンカーの位置と中東情勢を把握するための観測基地の建設を目指す可能性が高い」と分析した。
北京=李明振(イ・ミョンジン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
- 米海兵隊員が少女に暴行、沖縄で再び怒りの声 2008/02/12 11:39:13
- 中国がイランで海軍基地構想、米との摩擦懸念 2008/02/12 11:17:44
- 韓米FTA:民労党が抵抗、批准同意案上程できず 2008/02/12 10:57:01
- 廃棄物投棄:日本海域汚染の可能性も 2008/02/11 11:40:57
- 韓国、廃棄物を日本の大陸棚に投棄 2008/02/11 11:40:18
- 海自のパソコン、「シンクライアント端末」に交換へ 2008/02/11 10:57:44
- 香港芸能界、わいせつ写真流出で大揺れ(下) 2008/02/11 10:29:02
- 香港芸能界、わいせつ写真流出で大揺れ(上)
2008/02/11 10:28:31
- 露大統領「新たな軍拡競争に対抗」 2008/02/10 10:28:28
- 米下院、韓国大統領当選祝賀決議を採択 2008/02/10 09:29:09