「この（太平洋）戦争が、アジア、アフリカの植民地独立の契機になったこともまた事実」だという意見があったので、私の意見を記す。

太平洋戦争は、「聖戦」「植民地の解放」という名の下ですすめられたが、それは言葉だけのことであり、実際は、泥沼状態に陥った日中戦争を打開するとともに、石油や鉄鉱石など重要な資源のある東南アジアを日本の勢力圏として支配することを目的にした侵略戦争だった。

たとえば、開戦直前には、日本政府自身が、南方への侵略を国防資源の獲得を急ぐためだとしているが、一方で、現住土民の独立運動が起きないようにすることも明記している。

これは、「南方占領地行政実施要領」という１９４１年１１月２０日に、大本営政府連絡会議がつくった文書で明確にされている。

この文書では、「占領地ニ対シテハ差シ当リ軍政ヲ実施シ治安ノ恢復、重要国防資源ノ急速獲得及作戦軍ノ自活確保ニ資ス」として、対英米戦争遂行の大前提とされた石油やゴムなどの南方資源の獲得と、日本軍の食料等については現地調達を指示している。

加えて、占領にあたっては、「民生ニ及ボサザルヲ得ザル重圧ハ之ヲ忍バシメ」と、民衆に反抗せず我慢するように宣伝せよといっている。

さらに、「其ノ独立運動ノ如キハ過早ニ誘発セシムルコトヲ避クルモノトス」と、行き過ぎて民衆が独立運動にはしらないとしている。

敗色が明らかになってから、日本政府は、フィリピンとビルマについては、かいらい政府を通じて戦争動員するために「独立」を約束したが、マレーシア、インドネシア、シンガポール、ミャンマー、ベトナム、ラオス、カンボジアには独立を許さず、日本領土に編入、過酷な軍政をひいた。

一方、植民地として支配していた台湾（１８９５年から５０年間植民地化）や朝鮮（１９１０年韓国併合から３５年間植民地化）を、独立国として解放してもいない。

私は、日本の起こした戦争は侵略戦争であるという確固とした歴史観から、このブログも記している。

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　私の拙いコメントに日記一つを割いてお答え頂き有難うございます。
　さて、私も、大東亜戦争が100パーセント侵略ではなかったとは思っておりません。当時、それが日本の生存のために止む得ない自存自衛のためであれ、当時では合法的行為であれ、それは今の価値観では侵略になると思っております。（だからと言って当時の日本を断罪するのは遡及効を用いるのと同じくらいナンセンスと思いますが）
　ですが、一方で、日本が、多くの有色人種の目の前で白人を駆逐し、「白人不敗」の伝説を破ったこと、現地人に軍事教練を行い、そこで得た軍事知識が後の欧米の再植民地化への抵抗に役立ったことも事実であります。
　そして、実際アジアには、タイのプラモード元首相の様に「日本のおかげで、アジア諸国はすべて独立した。日本というお母さんは、難産して母体をそこなったが、生まれた子供はすくすくと育っている。今日、東南アジアの諸国民が、米・英と対等に話ができるのは、いったい誰のおかげであるか。それは身を殺して仁をなした日本というお母さんがあったがためである。12月8日は、われわれにこの重大な思想を示してくれたお母さんが、一身を賭して、重大な決心をされた日である。我々はこの日を忘れてはならない」と、日本を評価する人がいるのも事実であります。(2006年12月11日 23時07分18秒)

太平洋戦争（大東亜戦争）を日本の侵略戦争と言うのは別に問題はないと思いますが、イコール日本が悪いとはなりませんよ。
もし日本が悪いと言ってしまったら欧米諸国によるアジア植民地支配を認めることになります。
当時東南アジアにおける欧米諸国の支配権を正当なものとして認めているからこそ、それに対する侵略を行った日本が悪いという言い方ができるのです。
当時、アジアにおいてアジア人は政治主体ではありませんでした。(2006年12月12日 00時39分33秒)

侵略行為であるとするなら、法律上は、当時、当該地に主権を保有していた、列強諸国に対する侵略でしょうな。で、フランスのヴィシー政権と進出に関する協定が成立していた事は無視ですか、そうですか。(2006年12月12日 22時53分46秒)

台湾では今でも日本精神（リップンチェンシン）という言葉が残っており、日本時代をちゃんと評価しています。
朝鮮は最初日本が独立させたんですが。
その後朝鮮側から「併合してくれ」と頼んできたから併合したんですが。
そこは無視ですかそうですか。

http://mirror.jijisama.org/kankoku_heigou1.htm(2006年12月15日 09時54分17秒)

今すぐ、帰るんだ、天国に帰るんだ。(2007年06月01日 20時07分13秒)