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2008/02/12

カリスマカレーへの遙かな途

Izugrun

シーフード入りカリスマカレー

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カレーは昔から作っているんだが、おいらの特製カリスマカレーは、なんせ三日かかるわけだ。東南アジアの田舎空港でよくあるようなチキンカレーだと1時間なんだが、おいらが得意とするのは英国風のしっかりしたカレーなので、どうしても時間がかかる。というか、時間をかけるというのが美味しく仕上げるコツなんだが、まずは一日目だ。

スープのベースになるのは、牛の骨とニワトリのガラだ。牛は、大腿骨だな。これを二本。まぁ、普通の肉屋ではなかなか売ってないかも知れない。別に骨にこだわる事はないが、大腿骨で出汁をとると同時に脂もタップリ湧いてきて都合がいい。髄までよく溶けるように、まずはハンマーで叩き割っておく。鶏ガラは近所の鶏肉専門店。一匹分が90円を三羽分。ここの鶏肉は水炊きに最高なんだが、なので、鶏ガラも言うまでもないクオリティだ。このふたつがメインの動物質で、あとは小さくなって使いにくくなった鰹節の欠片とか、適度な野菜屑、タマネギ、人参なんぞをぶち込む。あとはストーブの上で延々と丸一日、煮込む。林檎とか乾しマンゴとか果物系も悪くない。で、最初はアクをせっせと取っておく。やがて沸々と脂が湧いてくるので、それはまた別に取り分けておく。以上が一日目の作業だ。火を落としたらすぐに、出し殻は除けておく。

二日目は忙しい。まず、ゆうべのスープに火を入れ、タマネギを刻む。大ぶりのを12個。ニンニクの大きいヤツを一個。これらは牛骨から出たゆうべの脂で炒める。あとはジャガイモを10個。コイツは機械でドロドロになるまで刻んでスープに投入。スープには、他に100円のカットトマト缶3個、トマトジュースなども適量投入する。ニンニクとタマネギは焦げないように気を使いながら延々と炒める。コレがけっこう大変なわけだ。で、いつもの事なんだが、この際においらは鰹の塩辛を投入する。大さじ3杯くらいだな。鰹の塩辛はじゅうぶんに火を通さないと生臭い。1時間ほども強火で炒めていると、タマネギがくたくたになり、茶色っぽくなってくる。その頃には、スープに投入したジャガイモとカットトマトもほどよく溶けているので、両者を合体。あとは味が馴染むまで延々とひと晩かかって煮込むわけだ。

さて、ここでイギリスの話だ。よくイギリスは料理がダメだと言われるんだが、特に野菜はくたくたに草臥れるまで煮込んでしまうので有名。コレには理由があって、むかし食中毒が流行ったわけだ。その時の教訓で、野菜は「姿形がなくなるまで煮込む」というのがデフォになったというんだが、ホントかどうか知りません。まぁ、とにかく、おいらのカレーではタマネギもジャガイモもトマトも、姿形がなくなるまで煮込む。ここまでが二日目の作業となる。

いよいよ三日目。今度はカレー粉を炒める。おいらが使っているのはC&Bとかバンコクの市場で仕入れたインドカレー粉とかなんだが、最近はスーパーでカレー粉を売ってないのが困る。業務用の大缶を業務用スーパーで買うしかない。マニアは個々のスパイスを合わせて独自ブレンドを作ったりするんだが、カレー粉というのは作ってから半年くらい寝かせないと味が馴染まないので、何十種類ものスパイス混合して独自ブレンド作るとなると一生かかるだろう。つうか、インド式ならそれも良いが、英国式では市販のカレー粉を使う方が利口だ。カレー粉を炒めるというのは、コクが出るのでオススメなんだが、これも焦がさないように注意。ここで小麦粉をいっしょに炒めても良い。サラサラのカレーなら小麦粉は要らないが、ドロドロにするには小麦粉が必要だ。どちらも少な目にしておいて、様子を見ながら追加するのがカシコイ。と、これでメインの味付けは終了だ。

あとは、やはり一日かかって延々と煮込む。炒めたカレー粉や小麦粉は、いばらく馴染ませないと味がまとまらないのだ。底に固形物が溜まって焦げたりしないように時々、かきまわす。味を見ながらチャツネを少しずつ入れてまとめるんだが、これも馴染むのに時間がかかるので入れすぎないように注意。あと、トマトジュースとかヨーグルトとか赤ワインとかココアパウダーとか野菜ジュースとか、思いつくモノを適当に投入しても良いが、「酸っぱい」系のモノを入れるとカレーの辛さが中和されるというのは覚えておくと良い。ココアは適度な苦みを加えてくれるので、時には絶妙の隠し味になるんだが、くれぐれも量に注意。30人分でせいぜい小さじ一杯くらいだ。

以上がカリスマカレー製作の全行程なんだが、これでさぁ、食おうというわけには行かない。こういう料理というのは味が落ち着くまでに時間がかかる。一日寝かせて醒まして完成。ところが、さて、何も「具」が入ってないわけだ。で、その都度、具は別に作る。今回はシーフードカレーで、青森の帆立、インドネシアのエビ、京都のタケノコをざっと炒めてカレーとからめてみた。他にはスティック状にカットしたジャガイモとベーコンを炒めるとか、ナス・トマト・ピーマンなんぞ炒めるとか、お好きなように。まぁ、具ナシでもけっこうイケるんだけどね。ちなみに冷凍すると味が落ちるので好ましくない。でも、ここに書いた量で作ると、ざっと30人分ほども出来るので、せっせとあちこち配ってください。

コメント

インターネットは未だに視覚と聴覚の伝達のみだが、味覚、触覚、嗅覚が伝われば、大都市に集まる必要はかなり薄れるだろう。海や山のおいしい食べ物があって、人ごみの少ない地方が良さそう。

すっごくおいしそう!

料理の上手い人は尊敬しますだ!

ワンタゲート事件の続きです。本日が締め切りであるようです。詳細は、

http://www.worldreports.org/news/120_international_embargo_sanctions_being_enforced

GROUP OF EIGHT STANDING BY TO IMPOSE FULL SANCTIONS SOON
Monday 11 February 2008 18:17

本日、国際法廷で、G-7(8)は制裁書類へ署名した。

支払いは、月曜日(2月11日)の米国東海岸午後6時までに完了されなければならない。

もし支払いが、中止されれば、米国大統領、副大統領、閣僚、米国連邦議会と最高裁判所は、G-8の国政法廷の命令に従い、逮捕されるであろう(逮捕は、米国軍によるものと思われる)。

銀行による海外送金は、水曜日に閉鎖される。

サウジ・アラビア沖にある4隻の石油タンカーは、待機後、寄港される。

2隻の米国船(おそらく軍艦?)は、日本時間の日曜日までに寄港を拒否される。

もし不払いになれば、米国の全ての商用と軍用飛行機は、待機させられ、今晩並びに明日には、米国のハブ空港へ帰される。

報復に備え、(米国にある)国外の飛行機は、寄航しなければならない。

本格的なトレード(貿易)並びに金融戦争が、直ちに起こるであろう。

西側諸国は、真っ二つに分断されるだろうが、それはブッシュの責任である。

カナダと隣接する米国の国境は、閉じられる必要があるだろう。

かつて、G-8(10)の国々が、G-8(10)のメンバー国へ経済制裁した例は全く無い。

コントロールされている“主要メディア”は、この危機の状況下で、全くあきれるほどであり、哀れでなければ、滑稽でそのものである。同じことが、コントロールされているウェッブサイトに言える。

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