県教委は5日、飲酒運転で自損事故を起こし、道交法違反(酒気帯び運転)で罰金30万円の略式命令を受けた長野工業高校(長野市)の男性教諭(60)を懲戒免職処分とした。教諭は事故を校長に報告せず、3日後に外部からの指摘で発覚したという。
県教委は06年12月、懲戒処分指針を厳しくし、酒気帯び運転での摘発を原則免職としており、適用は2例目。
県教委によると、教諭は昨年12月15日の土曜日、長野市内の自宅で昼食時に焼酎を2合ほど飲んだ。同日午後7時ごろに車で買い物に出掛け、7時20分ごろ、県道中央分離帯の縁石に衝突した。教諭が酒臭いのに気付いた通行人が通報。長野中央署で呼気検査を受け、呼気1リットル中0・3ミリグラムのアルコールが検出された。
教諭は「それほど酔っている感じがなかったので運転してしまった。報告は警察の処分が出てからにしようと考えた」と話したという。
県教委の関哲夫高校教育課長は「今後こうしたことが起きないよう徹底する」としている。