MATT’S PHOTOGRAPHY
MATT’S PHOTOGRAPHY
2008
報道に「『ジョーズ』の」という冠がついて回るのは、それだけ『ジョーズ』のイメージが鮮烈だったということなのだろう。
出世作のイメージは、とかく人について回る。
『ミュンヘン』という映画のプロモーションで目を疑ったのは、「『シンドラーのリスト』『プライベート・ライアン』の監督」といった表現が使われていたこと。スピルバーグのスの字もない。監督の名前を前面に押し立てては逆宣伝になってしまうという判断が働いたらしい。
スピルバーグ=娯楽みたいなイメージが一般に強いようで、作品によっては、かえって名前が邪魔になるケースもあるのだろう。
実際には、インディアナ・ジョーンズものくらいしか This is 娯楽は手がけてないと思う。これも製作のルーカスの色が濃い上、かなり毒入ってる。それでも娯楽王イメージをぬぐい去れずにいる。
その点、得をしている気がしないでもないのは、マイケル・ベイ。
『アルマゲドン』が感動作として当たりをとったせいで誤解されがちなのかもしれないが、同作含め(いい意味で)おバカ映画ばかり撮っている人。 これほど首尾一貫している人も珍しいのに、イメージ的には、大作映画監督にカテゴライズされているらしい。
『パール・ハーバー』が何かと酷評されるのは、観客がシリアスな映画として受け止めてしまったからだ。『チーム・アメリカ/ワールド・ポリス』に、同映画をさんざんこき下ろすミュージカルナンバーがあるが、これはおバカ映画の作り手どうし、通じるものがあったんだと思われる。MICHAELBAY.COM なる公式サイトでも、おバカ発言全開。要らんこと言って物議をかもした上、年頭には性懲りもなく「Blu-Ray Bay」なるおバカ丸出しメッセージが……。
本人はおバカの烙印が欲しいらしく、しきりにアピールしてるのに、いっこうに押してもらえない。難しいものだ。
人のことはいくらでも言えるけど、自分自身にも自分が知らないイメージがつきまとっているらしい。そういう意味では、長いようで短かったテレビ屋稼業の掉尾を『電王』で飾れたのは幸せかも。その終着駅の、さらにその先に行けるのも、本当にありがたいこと。
4月12日、劇場でお目にかかれれば!
BluーRay Bay
08/02/12
そこはかとなく 5 inch MO を彷彿とさせる BD-RE 1.1。
次世代光ディスクとやら、どうも争点がわからない。
β vs VHS を引きあいに出すのは違う気が。LD vs VHD とか、DAT vs DCC のほうが近くないか?