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help リーダーに追加 RSS 「酵素 エンザイム」にからんだ健康情報1 概要と書籍

<<   作成日時 : 2007/05/13 10:33   >>

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酵素に関係したニセ健康情報が流行っています。いくつかの健康情報雑誌に特集が組まれています。
「酵素栄養学」、「酵素風呂」、「手作り酵素」、「酵素サプリメント」などの話題です。
これらのニセ情報を正しく理解するためには、酵素にかんする通説の分子生物学を理解する必要があります。
そこで、4回に分けて、酵素健康情報を考えてみます。
今回の第1回は、概要と参考書籍です。次回の第2回は、ニセ情報をざっと眺めます。第3回は通説の分子生物学を簡単に解説します。第4回は応用問題として、具体的なニセ情報を検討します。

このブログでは、次のふたつのコラムでニセ酵素情報を取りあげました。

「ミラクル・エンザイム説とコラーゲン 美容と健康はこれでゲットだ」
「世の中にはいろんな酵素があります」

また、次のコラムで、食べたタンパク質(酵素)の行方を検討しました。

「食べたタンパク質はどうなるのか 経口摂取した機能性タンパク質の働き方」

いずれも、私のブログの中では、アクセス数の上位5位内に入る記事です。
このシリーズでは、これらのコラムもふまえて、ニセ酵素情報をまとめてみました。


ニセ酵素情報に共通していることは、酵素自身が栄養素であって、食品などを通じて酵素を摂取することで、何かいいことがあるというものです。
ある人は、酵素は消耗品であって、消耗しないように生活態度を改め、万一消耗すれば、ナマ野菜などから酵素を補充すすればよいと言っています(原型酵素説)。

自分の持っている酵素を使い切ると、寿命が尽きると脅す人もいます(潜在酵素説)。

酵素の補充方法にはいろいろあって、酵素風呂に入って、皮膚や呼吸を通じて酵素を補充すればいいと言う人もいます(酵素風呂)。

また、野菜や果物などから、自宅で発酵させて、酵素液を作り、それを飲めばいいと言う人もいます(手作り酵素)。

あるいは、手っ取り早く、サプリメントを買ってきて、飲む(食べる)のがよいと言う人もいます(酵素サプリメント)。

酵素サプリメントとしては、いろんなメーカから発売されています。
そのなかでも「万田酵素」は有名です。
万田酵素は当初酵素の食品として売り出そうとしていたようですが、現在は酵素を前面に出さず、発酵食品として売り出されているようです。
2007年には、その飲料水版も発売されました。
この飲料水版は、比較的安価なことと手に入れやすいことから、親しみを込めて、わが家では勝手に「どこでも万田酵素」と読んでいます。
酵素を補充するサプリメントとは捉えられていませんので、酵素栄養学とはちょっと違います。


酵素栄養学のそもそもの発端は、アメリカで出版された次の本のようです。
Enzyme Nutrition : The Food Enzymes Concept
ISBN:9780895292216 (Paper cover book)
Howell, Edward /Publisher: Avery Pub Group Published 1985/11

この翻訳本が1999年に出ています。
ここからスタートして、広まっています。

次回は、この「酵素栄養学」とはそもそもなんなのか見ていきます。そして、「酵素風呂」、「手作り酵素」にも触れる予定です。



参考書籍

・古い酵素健康法
脇田政孝著「医学を超えた健康法 酵素療法の実際」(健康之友社)
不明 1955年 不明
>詳しくはつぎのコラム。
・「酵素 エンザイム」にからんだ健康情報10 番外 52年前の「酵素療法」

森田義雄、伊藤修著「酵素健康法 効いた!治った!2万5千人の臨床効果」(主婦と生活社)
\650 1975年10月10日初版 1975年10月25日第31版
>詳しくはつぎのコラム。
・「酵素 エンザイム」にからんだ健康情報9 番外 32年前の「酵素健康法」


・酵素栄養学関連
Howell, Edward, Enzyme Nutrition : The Food Enzymes Concept
Avery Pub Group Published 1985/11 (Paper cover book)
>酵素栄養学の最初と思われる本。安価なペーパーバック版を今でも手に入れることができる。わかりやすい英語なので、ぜひ読んで欲しい。次回、詳しく紹介します。

ハウエル著、川喜田昭雄監訳、瀬野川知子訳『キラー・フード あなたの寿命は「酵素」で決まる』(現代書林)
\1,890 1999年07月24日初版第1刷 初版
>上記「酵素栄養学」の翻訳本。科学用語の訳し方におかしな所がある。残念ながら絶版。

服部千春著『酵素パワーで体質が変わる!病気が治る!』(主婦の友社)
\1,365 2000年03月20日第1刷 2000年06月10日第2刷
>ハウエルの酵素栄養学を紹介した本。残念ながら絶版。著者は歯科の開業医。酵素栄養学関連の記述は、第3章がハウエル酵素栄養学の紹介、第4章が酵素栄養学の実践法の紹介。いきなりペプチド結合の加水分解の話でぶっ飛んだ解説が載っていて大丈夫か?と思ってしまいますが、その後は、ハウエル説を淡々と解説している。

板倉弘重、水野瑞夫、山田芳嗣著『誰も知らなかった「体内酵素力」活性法 難病を未然に防ぐ!改善する!日抱酵素の「この威力」』(現代書林)
\1,260  2003年03月30日初版第1刷 初版
>ハウエルの酵素栄養学を紹介した本。2003年版は絶版。2005の改訂版(著者が変わっている)はまだ手に入る。改訂版には「喜びのお便り」が付属。通説の酵素の解説と体験談がある。基本的にはハウエル説に依存し、天然自然の食材を利用し、自然の発酵力に期待し、日本古来の発酵食品に注目する。65種類の植物原料から発酵させて作った「日抱酵素」のお話。食材の選定に陰陽五行説に従ったと書いてあるが、どう適用したのかは全く書かれていない。「酵素力」を高めると、どんないいことがあるかの効能がいろいろ書かれている。しかし、「酵素力」が何を指しているかわからず、効能の科学的根拠も示されていない。

鶴見隆史著『最強の福音!スーパー酵素医療 なぜ治るのか、答えはここにある!』(グスコー出版)
\1,470 2003年11月20日第1刷 2003年11月30日第2刷
>ハウエルの酵素栄養学の紹介した本。著者自身が医師として酵素栄養学を実践している。絶版。ハウエル酵素栄養学を日本の実情に合わせて解説している。

鶴見隆史著『長生きの決め手は「酵素」にあった いま世界が注目!健康を左右する“酵素”のことが、よくわかる本』(KAWADE夢新書)
\756 2007年02月05日初版 初版
>鶴見流酵素栄養学の入門書。

鶴見隆史著『酵素が病気にならない体をつくる!』(青春出版社)
\1,155 2007年04月15日第1刷 初版
>鶴見流酵素栄養学の最新刊。
上記2著、ほとんど同じ内容。どれほどぶっ飛んだ内容かは、例えば、新書のp120、青春出版社のp142を見るだけでもわかる。
「野菜をすりおろすと酵素がたっぷり」、「野菜をすりおろすと、酵素が三倍にもなる!」といいながら、酵素が増える(三倍になる)という説明は全くない。著者の勘違いで話が進む。キャベツなどの野菜をかむ、すりおろすと、細胞が壊れ、別々に貯蔵されていた複数の基質が出逢い、すでに準備されていた酵素が働き、生成物が生じる。この話を、著者は、野菜をかむと「酵素が野菜から出現し」、抗酸化物質ができると説明している。抗酸化物質の量が増えることを酵素が増えると表現している。酵素の働きを無視して、酵素の量のみに注目しているので、こんなぶっ飛んだ説になる。一事が万事、他の説明も似たり寄ったり。

週刊朝日[増刊] 2007/2/5号『病気にならない 健康食 2007』(朝日新聞社)
\550 2007年02月05日発 初版
>酵素の話題は一部だけ。鶴見隆史氏に聞いたインタビュー記事2ページ。



・新谷本
新谷弘実著『病気にならない生き方 ミラクル・エンザイムが寿命を決める』(サンマーク出版)
\1,680 2005年07月20日初版 2005年08月05日第3刷
>大ベストセラーになった新谷本。シンヤ酵素、ミラクル・エンザイムの解説。

新谷弘実著『病気にならない生き方 2 実践編』(サンマーク出版)
\1,680 2007年01月25日初版 初版
>上記の続編。これもベストセラーに。

新谷弘実監著、安保徹他著『図解腸からはじめる幸せ健康法 生命エネルギーに活力を与える予防と健康の理論「シンヤ・ビオジマ」とは!?』(新星出版社)
\1,260 2006年10月05日初版 初版
>シンヤ酵素の解説本。図表をふんだんに使って説明しているため、ビジュアルでわかりやすい。新たにシンヤ・ビオジマを提唱。ここに、シンヤ・ワールド結集・完結といった本。安保免疫学ともタッグを組んでますます快調。

安心 2007年4月号『特集:病気にならない美しい腸相 Dr.新谷弘実の提言!』(マキノ出版)
\570 2007年04月01日発 初版
>健康雑誌によるシンヤ酵素の特集号。図表やチェック表を使って、シンヤ酵素をわかりやすく解説。もちろん体験談も。牛乳や食品添加物の悪口を言うのも忘れていません。



・手作り酵素・酵素サプリメント本
河村文雄著『人類の命を救う手作り酵素』(十勝均整社)
\1,200 1999年03月01日発 初版
>手作り酵素の解説本。一般の書店では買えないらしい。第1章は体験記なので読むところはない。第2章は食の不安に対する、ありがちな通説の紹介。第3章、第4章で、酵素や微生物のの重要性、酵素の役割などの話の、健康情報の通説(「免疫力」など)の紹介の後、第5章以降でやっと酵素の作り方の話になる。酵素の利用の仕方、Q&Aなど。ここに引用した一連の本の中では、酵素の説明などに科学的にはしっかりと書かれているが、残念ながら、手作り酵素を飲めばなぜいろんな効果が現れるのかという肝心の所ははわからない。

現代農業 86(3)『特集:自分で作る植物酵素液』(農山漁村文化協会)
\800 2007年03月01日発 初版
>農家が作る手作り酵素の特集号。手作り酵素の作り方、効能が詳しく書かれている。編集部による酵素の説明も詳しい。万田酵素を取材した記事(7ページ)もある。酵素風呂の記事が2ページある。この本については、別のコラムで取りあげた。

健康 2007年5月号『特集:「酵素パワー」大解明 病気にならない決めて』(主婦の友社)
\580 2007年05月01日発 初版
>健康雑誌による手作り酵素ドリンクの特集号。酵素ドリンクは「ダイエット、便秘、肝炎、胃炎、アトピー、花粉症などあらゆる不調を治す」そうです。キャベツ発酵酵素ドリンクの作り方。発酵と腐敗の違いを見分けるのは、「少量をなめてみて『生理的に受け付けない味』と思ったら、捨てて新しく作り直しましょう」。野菜や果物を単にミキサーでつぶしただけの酵素ドリンクの紹介もある。それなら、そのまま食べた方がいいような気がしますが。二つ前に紹介した河村文雄氏も写真入りで紹介。当然自社の宣伝も。鶴見隆史氏も登場し、独自の解説も。後は楽しい楽しい体験談が延々と綴られている。新谷氏は登場しない。この雑誌に限らず、新谷氏と鶴見氏が一緒に登場することはない。著書でもお互いに無視し合っている。

池田源著、山中太木鑑「新・酵素健康法 病気よさようなら、健康よこんにちは」(朝日ソノラマ)
\1,000 1992年12月25日第1刷 初版
>OE酵素の宣伝本。OE酵素は約60種類の植物と精白糖と自然の微生物から作られる市販の酵素飲料。例によって多くの体験談が書いてある。この本のおいしいところはカラーの口絵にある。万田酵素の工場見学をしたとき、一番知りたかったのは、発酵食品を作る初期の状態。植物をどのように処理して材料をどんな風に混ぜて発酵を始めるのか知りたかったが、写真を含めて一切見せてくれなかった。以下に挙げる多くの万田酵素本にも一切載っていない。この本では、材料として使う野菜や果物を切断するところや初回発酵を終えた材料などの写真をカラーで見ることができる。

田中龍博著「万病に効く「野草酵素」」(たちばな出版)
\1,365 2000年12月14日初版第1刷 2001年09月01日初版第2刷
>市販の「野草酵素」を売るための宣伝本。原材料は65種類の野草。万田酵素とは違って、酵素そのものを摂取する効能をうたっている。その原材料である65種類の野草の主成分が記載してあるが、化学物質名や金属がほとんどで、酵素はダイコンのジアスターゼとパパイヤのパパインだけ。ダイコンやパパイヤが野草?らしい。体内で合成される酵素では、体を維持するのに不足していると断言しているが、その根拠は皆無。タイトルにある「万病に効く」根拠も皆無。

近藤尭著、周東寛監「野草酵素健康法 効果的に酵素を取り入れ、生活習慣病・生活環境病を克服する」(史輝出版)
\1,260 2002年05月第1刷 初版
>基本的にはハウエル酵素栄養学に依存している。第4章に、潜在酵素説が紹介されている。ところがハウエルの話はどこにもなく、潜在酵素説は自分の説であるかのごとく書いてある。内容は明らかにはウエルのパクリであるにもかかわらず、延々と自説の紹介の形をとっている。後半の内容は野草の酵素を摂るのがいいという話。もちろん、野草であれば何でもいいわけではなく、農薬に犯されていない自然なものでないとダメらしい。この流れから、ダイオキシン、環境ホルモンなどもおなじみの手法で糾弾しておられます。

中川栄一、馬場正勝著「驚異のパパイヤ酵素 アトピー、成人病が治り、ガンにも有効!」(泉書房)
\1,470 1997年11月30日初版第1刷 初版
>タイトルにもあるように、パパイヤの酵素がアトピー、成人病(生活習慣病、ガンに効くそうです。パパイヤは古代植物の生き残りで、恐竜時代のエネルギー源でもあったそうです。すごいぞ!パパイヤ!!天然だから無害、副作用無し!!酢と併用すれば、肝炎、痛風、花粉症何でも撃退してくれます。すごいぞパパイヤ!ただし、第2回で触れる予定ですが、Natural Standard の Herb & Supplement によれば、その効果は疑問視されており、副作用も有害性も、もちろん報告されています。残念でした。

堀田康雄著「「いのち」を守る天然酵素 歪んだ食生活を断つ新・健康習慣の提案」(現代書林)
\1,200 1992年12月12日初版第1刷 1997年11月25日初版第3刷
>著者は基礎生物学者で、本著の途中までは普通の酵素や栄養学の解説本。ところが、4章からがらりと内容が変わり、怪しいトンデモ健康本になる。KENBI2001の宣伝本で、ここからその宣伝にはいる。ありとあらゆる病気が治り、その例の紹介と、恒例の体験談も載っている。こんなの、この著者が書けるわけがない。前半の話は、後半の宣伝話に全くつながりがなく、前半の話のどこを読んでも、この商品がすばらしいことの意味はわからない。


安達充著「驚異の玄米酵素」(ダイナミックセラーズ出版)
\780 1982年12月10日初版 1993年04月01日第21刷
>著者は週刊現代の記者。自身の特集記事の拡大版。自身も実践し、絶大な効果があったとする。
体験談、応用例の事例は豊富。理論面は弱い。

水野裕明著「老化を防ぐ7つの習慣 現代人の体を根本から癒す「植物酵素」」(史輝出版)
\893 1997年10月30日第1版第1刷 初版
>植物酵素エキスの万病に効く効果の解説。紅麹、漢方の植物8種、ローヤルゼリー、ハチミツからなる。


・酵素風呂本
岡崎保著『酵素風呂を知っていますか? 元気と健康を呼ぶ! 元気と健康を呼ぶ!』(グリーン・プレス)
\1,554 2005年11月11日初版第1刷 初版
>私が持っている唯一の酵素風呂本。発売中。この手の解説本はあまりないのか?三部構成で、第1章は例によって酵素の働きや利用法などが書いてある。ここは読むところはない。第2章は酵素風呂の解説。ただし、ある酵素風呂チェーン店経営者へのインタビューのみ。聞く方も答える方も、酵素については素人のようで、詳しくない。たとえば、酵素風呂の酵素が皮膚から吸収されると考えられる理由が、酵素風呂に入った人の便がぬか臭いことから、あり得るのでは、という話が載っている。他の話の根拠もこの程度。第3章は体験談。様々な病気やケガなどが治った、効いたといった話ばかりなので読むところはない。



・万田酵素本
飯野節夫著『天然酵素でいのちと健康がよみがえる 難病・慢性病に挑戦する野生果実エキス「万田酵素」の奇跡』(現代書林)
\1,000 1988年08月22日初版第1刷 1991年05月15日初版第11刷
>万田酵素の誕生物語。残念ながら絶版。健康にとって、酵素の重要性、なかでも天然野性食の重要性を説く。自然の恵みである万田酵素が如何ににいいか、加工食品が如何に悪いかを、天然対人工のニセ科学にありがちな説明。万田酵素誕生秘話も。国立大学の先生が得た「データ」も載っている。最後は、恒例の体験談。有名人も愛用していることを自慢することも忘れない。

鶴蒔靖夫著『徹底研究 万田酵素パワーの秘密 “命”と“健康”に生涯を賭ける男の物語』(IN通信社)
\1,500 1991年01月10日初版 2000年05月31日第13刷
>万田酵素開発者の松浦新吾郎氏の個人的な物語。発売中。開発までの苦労話が泣かせる。

鶴蒔靖夫著『続 万田酵素パワーの秘密 “生命力を食べる”発酵作用のメカニズム』(IN通信社)
\1,500 1994年08月17日初版 初版
>上記の続編。発売中。タイトルの通り、メカニズムに迫った本といいたいところだが、この本を読んでも万田酵素の作用メカニズムはさっぱりわからない。万田酵素がいかにして売ったかという物語になっている。

鶴蒔靖夫著「夢と命を育む酵素農業 "農"は国の礎なり、人と自然の真の調和を実現する」(IN通信社)
\1,800 1996年08月23日第1刷 初版
>前二著と同じ著者・同じ出版社。農業を中心に編まれた本。酵素が農業に聞くという話。途中から「波動」や「気」の話が出てくる。遺伝や遺伝子の話もだんだんエスカレートしていく。


松浦新吾郎著『私でも、事業家になれた! 絶望を希望に変えたある研究者の物語』(PHP研究所)
\1,365 2001年09月26日第1版第1刷 初版
>万田酵素開発者の松浦新吾郎氏自身の著作。絶版。前半の半分は上記の本にも書いてあるエピソードばかり。後半は、万田酵素の人や野菜に対する効果が書き連ねられている。巻末に実験記録集がある。すべてのデータに誤差表示はない。有意差検定をしたのもあるが、その結果の解釈がさっぱりわからない。


・美容本
池田源編「酵素美容法のすべて 酵素で美人になる本」(朝日ソノラマ)
\1,200 1994年12月25日第1刷 初版
>大高酵素、OE酵素の宣伝本。全編Q&A形式で、巻末にまとめてある商品を薦める回答になっている。酵素化粧品だけでなく、酵素飲料もあわせて飲むといいと薦めている。酵素が肌にいいという根拠は見あたらない。全編に載っている成功者の体験談(写真入り)がなかなか興味深く読める。


水野もも著「酵素美人 美肌は食で作られる」(司書房)
\1,200 2006年9月25日発 初版
>「キラー酵素」と「スーパー酵素医療」を読んで、詳しく紹介されている。「病気にならない生き方」も取り入れている。とにかく、酵素は重要!で、酵素をたっぷり摂ろう!このコンセプトだけで書かれている。個々の酵素には興味がなく、総論としての酵素のみに注目。だから、植物由来の個々の酵素がなぜそれを摂ればいいのかといったことは全く考慮されていない。とにかく、酵素をたくさん摂りましょう!!



「酵素 エンザイム」にからんだ健康情報シリーズ
・01 概要と書籍
・02 酵素栄養学とは何か
・03 通説の分子生物学はどのように説明しているのか
・04 基幹となる酵素から一般の酵素の作られ方
・05 番外『長生きの決め手は「酵素」にあった』を読む
・06 番外「病気にならない生き方」などを読む1
・07 番外「病気にならない生き方」などを読む2
・08 番外 22年前の「酵素栄養学」の誕生した頃
・09 番外 32年前の「酵素健康法」
・10 番外 52年前の「酵素療法」

・ミラクル・エンザイム説とコラーゲン 美容と健康はこれでゲットだ
・世の中にはいろんな酵素があります
・食べたタンパク質はどうなるのか 経口摂取した機能性タンパク質の働き方


やさしいバイオテクノロジー 血液型や遺伝子組換え食品の真実を知る
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はじめまして!
「文系白書ブログ」というブログより紹介されてきました。
(http://yoikochan.spaces.live.com/)
8月4日の記事に「ちょっと面白い話(^0^)」というタイトルでこちらのブログが紹介されています。
yoshiさんも文系白書ブログさんと同じく京大理学部卒なのですか?
こちらのブログの紹介の前置きに京大理学部の話がありましたので、そうかなと思いました。
それで、こちらのブログの感想として「いやあ笑わせていただきました。もう見事なまでに鬼の周りの方々が叩かれてます。」と文系白書ブログさんには書いてあります。
僕には難しそうですが、これからこちらに寄らせていただき、勉強させていただきますので、よろしくお願いします。


HAREO
2007/08/05 16:25
大変参考になりました。
「ニセ科学関連の記事は削除します」とありますが、
何か事情がおありなのだとは思いますが、これは削除しないでほしい。

2008/02/08 03:46

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