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落選の前岩国市長・井原さん、「争点隠し」に肩落とす


落選し、支持者らにあいさつする井原さん(10日午後11時18分、山口県岩国市の事務所で)

 岩国市麻里布町の事務所に姿を見せた井原勝介さんは、市の財政危機を強調した福田さんとの戦いを振り返り「艦載機移駐という最大の争点が隠されてしまった」と肩を落とした。

 イメージカラーの黄色いマフラーとリボンを着けた井原さんは、ぼう然とする支持者らを前に「応援ありがとうございました」とあいさつ。報道陣に囲まれると「皆さんの熱い思いに応えられず残念。これからの岩国市の行く末を考えると子や孫の世代に申し訳ない」と伏し目がちに語った。

 艦載機移駐を巡り、予算案を否決し続けた市議会と対立し、昨年12月に市長を辞職。「改めて民意を問う」と背水の陣で臨んだ市長選だった。「争点は米軍再編」と訴え、100回以上の集会と30回以上の街頭演説を重ねた。しかし移駐計画撤回を掲げて圧勝した06年4月の前回市長選とは異なり、財政再建や市民生活の向上を訴える福田さんに激しく追い上げられた。

 井原さんは選挙結果を受け「(移駐反対の)民意は変わっていない」と強調したうえで、国に対し「『アメとムチ』で一方的に進めるやり方ではうまくいかないだろう。地方と腹を割って話してほしい」と要望。福田さんには「選挙結果だけを見て移駐を進めると、住民の反発を招く。住民の側に立って国と交渉してもらいたい」と求めた。

 事務所に集まった支持者からは「これからどうなるの」などと悲痛な声が上がり、しゃがみ込んで泣き続ける女性の姿も見られた。



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