【山梨】都留市の富士急行線禾生(かせい)-赤坂駅間で10日、犬が線路に迷い込むハプニングがあった。警笛を鳴らされても犬は動じることなく線路上を歩き続け、電車が徐行運転で追いかけるはめに。同電車を含む計2本が15分遅れたが、居合わせた乗客はめったにない出来事に大喜びだったという。
同社によると、10日午前11時20分ごろ、大月発河口湖行き下り普通電車が禾生駅に到着する手前で、運転士が線路上に犬が迷い込んでいるのを発見した。
犬は柴犬に似た雑種。警笛を鳴らされながらもトボトボとマイペースを貫き、巨大な電車を引っ張るかのような小型犬の姿に、乗客から笑い声が上がり、車内はほのぼのとした雰囲気に包まれた。犬は首輪をしており、禾生駅から約1・2キロほど歩いて線路を外れ姿を消した。飼い主は分かっていない。
遅れた2本には約150人が乗っていたが、苦情は一切なかったという。同社は「とはいえ電車が遅れたのは事実で、丁重におわびしなければ」と話している。【宇都宮裕一】
2008年2月11日