任天堂の家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」がゲームセンターを閉鎖に追いやっているのか。バンダイナムコホールディングスは今月、国内店舗の2割にあたる50〜60店を閉鎖すると発表した。またセガサミーホールディングスも約110店を閉鎖・売却する方針であり、カプコンも来年度の出店を今年度の半分程度に抑えると発表している。
なぜゲームセンターが次々と閉鎖に追い込まれるのか。これには、任天堂 Wii の爆発的な普及が消費者の足をゲームセンターから遠ざけていることが要因としてあげられる。エンターブレインによると2008年1月には国内累計販売台数が500万台を突破している。テニスやボウリングなどが遊べる ソフト「Wiiスポーツ」が大ヒットしたように、コントローラーを握るだけでゲームを体感できる Wii は大型ゲームを集客の目玉にしていたゲームセンターにとっては脅威だ。
一部では家族一緒に Wii で遊ぶことによって、現代日本の家族団欒の時間が増えたともいわれるほど国民的ゲームに成長したWii。快進撃はどこまで続くのか。
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