黒いページ企画34
相変わらずどっかおかしいよ、孫先生
2.5G帯の事業者選定で、またまた「不透明だ」とか何とか言って強引に公開討論会を開かせた孫先生。しかし、公開討論会だからさすがにまともなことをいうのかと思ったら、もう、いってることがむちゃくちゃはちゃめちゃ。どっから突っ込めばいいのやら、と。
というわけで、孫先生発言すべてに突っ込みを入れさせていただきます。
以降孫先生発言は「」で表します。
「(KDDI陣営とウィルコムが優勢との報道があるが)我々が劣っているとは全く感じない。自社が優位と思う点をはっきりお聞きしたい」
ソフトバンクが劣っているのは、
・3G事業者が二社も入り合計2/3の議決権を握っているという資本的いびつさ
・残り1/3に50社もの会社がひしめき、企業間軋轢を生む危険性
・過去の有線ブロードバンド、携帯電話事業でまったく技術的革新を生むことなく、ただコストと品質を下げて安売りを行ってきたこと
・そしてもちろんWiMAX技術の実績の圧倒的遅れ
これだけあるのに、自分で気づかないんですね(笑)。
「価格やボリュームでの勝負には自信がある」
価格とボリュームだけには、ね。
「KDDIやウィルコムの事業計画はいま初めて知ったが、予想外の特別な内容はまったくない」
ソフトバンク陣営が一番凡庸ですけどね(嘲笑)
「携帯とPCのどちらを中心に考えるのか」
「携帯が中心ならば、7年前に割り当てられた3Gの帯域をまず有効活用すべき。途中で計画を変更して活用していないKDDIは前科一犯だ」
1.7G帯で自分がやったことをもうお忘れのようで。
「PCのワイヤレス化が中心であれば、固定ブロードバンドサービスで圧倒的に優位なのはむしろ我々だ」
インフラすべてを間借りで調達しているソフトバンクが言うことじゃないですな。ドコモもKDDIも自前の地上網をきちんと持ってますよ。
「KDDI陣営とウィルコムだけに免許が出れば公正取引法上問題があるのでは」
3G事業者だけで2/3を占めるソフトバンク陣営がとったほうが問題が大きいですね。
「純減が続いており最大株主のカーライルが株を転売する危険があるのでは」
余計なお世話です(笑)。株保有をマネーゲームとしか考えていない人間の考え方ですね。某国策銀行の株を不正入手して転がして大もうけした人間の言うことはさすが、違いますね。
「(2.5ギガヘルツ帯ではなく)アイピーモバイルが返上した2ギガヘルツ帯を使ってはどうか」
2G帯は残念ながらIMT-2000用なのです。晴れてIMT-2000に入れたWiMAXが使うのが筋じゃないですかね。もうちょっと勉強しましょうね。
「2枠のうち1つがPHSになれば、日本にWiMAXは1陣営だけとなるが、これは健全だろうか」
日本のBWAバンドをWiMAX陣営が独占することのほうが不健全だと思いますが?
「できれば落選が1社もない形にできないか」
つまり、各方式ごとに帯域を割り当てるのが一番いいということです。わかってるじゃないですか(笑)。
「(固定網のブロードバンド化について)毛の抜けるほどがんばったのは誰か」
あなたじゃないことだけは確かです。ソフトバンクが格安のサービスを始めるために必須だった局間ファイバーを訴訟も辞さぬという圧力をかけられて赤字で引っ張ってくれたのは誰でしたっけ。業務妨害を受けた上開通遅れの責任まで転嫁されながらもきっちり開通工事をしてくれたのは誰でしたっけ。ソフトバンクが技術的に遅れを取ったときに(ソフトバンクによる威嚇訴訟で)標準化をとめて待ってくれたのは誰でしたっけ。すべて、単に他人に迷惑をかけることで実現したことではないですか。あなたの努力ではないですよ。
相変わらず言うことがどこかオカシイ孫先生。
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