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廃棄物投棄:ゴミで病んでいく東海(上)

 東海(日本海)の「廃棄物海洋投棄海域」における環境汚染が深刻な状況になっている。さまざまな廃棄物が海に捨てられていることから、海洋投棄海域内にある一部海底付近の水は工業用水に使うこともできないほど汚染されていることが分かった。海洋専門家らは「今すぐ廃棄物の海洋投棄を中止しても、同海域が自然に元の状態に戻るには少なくとも100年はかかるだろう」と警告している。

◆始華湖に劣らないほど汚染

 韓国海洋研究院は昨年1年間、蔚山南東沖63キロの地点にある「東海“丁”海洋投棄海域」(総面積1616平方キロ)を対象に詳しい海洋環境調査を行った。東海「丁」海域が海洋汚染防止法で「廃棄物投棄場」に設定されたのは1993年だが、それより前の88年からすでに海洋投棄が始まっており、同海域に対する環境調査は20年を経て初めて行われることになった。

 海洋研究院が東海「丁」海域24地点で海底近くの水質を調べたところ、総窒素(T-N=水中に存在するさまざまな形態の窒素化合物の量)基準で5地点(20.8%)の水質が「等級外」だった。海域水質等級は、総窒素濃度が1PPM以下の場合、1‐3等級に分類するが、約21%が最下等級にも達しないほど水質が悪くなっていることを指している。

パク・ウンホ記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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