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最終更新:2008年2月11日(月) 12時11分

中国側、製造過程で殺虫剤混入は困難

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 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件です。日本の捜査当局は、中国で殺虫剤が混入されたことは間違いないとの見方を強めていますが、中国側は、製造過程で混入させるのは困難との見方を崩していません。

 一連の殺虫剤混入について、中国の検疫当局は、人為的な犯罪の可能性は認めましたが、日本側がほぼ確実視している「製造過程での混入」については否定的な見方を変えていません。

 「工場の管理は各段階ともに厳格であり、中国での汚染の可能性は極めて低いと考える」(中国 国家品質管理総局 魏伝忠 副局長)

 また、JTなどによる現地調査でも、問題のギョーザが製造された去年の10月1日や20日などは祝日や週末に当たり、通常より従業員の数は少なかったものの、各工程にはそれぞれ複数の人員がいて、監視の目は行き届いていたということです。

 さらに、天洋食品で生産ラインを管理していた元責任者もJNNの取材に対し、工場内に立ち入るには厳重なチェックを受けなければならず、殺虫剤を持ち込むことは難しいと証言しました。

 「工場に入って更衣室で着替えるところから作業場に入って一番奥に行くまで、各チェックを終えるので管理はとても厳格なのです」(天洋食品の生産ライン担当 元主任)

 一方、中国の公安当局は、従業員の勤務記録や監視カメラの映像をすでに押収し、当日の勤務態勢などについて捜査を進めています。今後の捜査では、製造過程で殺虫剤が混入されたとすれば、どの段階で可能だったのかの解明が最大の焦点になります。

 公安当局では旧正月休みが明ける13日以降、従業員からの聞き取り調査などを行って、本格的な捜査を進めるものと見られます。(11日10:19)

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