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きょうから柔道仏国際 井上、厳しい表情崩さず
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【パリ=森田景史】北京五輪の代表選考資料となる柔道のフランス国際が9日から始まる。8日にパリ市内で行われた最終調整では、10日の男子100キロ超級に出場する井上康生(綜合警備保障)や9日の女子52キロ級に臨む中村美里(東京・渋谷教育学園渋谷高)らが軽快な動きで本番に備えた。
昨年12月の嘉納杯東京国際で2位に甘んじた井上にとって、結果が重視される大会。長身の相手を選んで乱取りを繰り返し、奥えりを取らせてからの手さばきに時間を割いた。昨年9月の世界選手権で敗れている世界王者のリネール(フランス)も出場。再戦に向けて井上は終始、険しい表情を崩さず「負けている相手だし、意識している。どういう展開になるかは頭の中で描いている」と話した。
昨秋に48キロ級から階級を上げた中村は、52キロ級で初の海外遠征だが、「減量がない分、気持ちが楽」と明るい表情。この日は軽く汗を流して本番に備え「相手に(懐に)入られる前に先に攻めたい。五輪というより目の前の試合を大事にしたい」と力を込めた。