国内

橋下徹知事にエラソーな態度のNHK なぜ尊大になれる?

2月10日 16時48分

  • Yahoo!ブックマークに登録
  • Buzzurlにブックマーク
  • このエントリーを含むはてなブックマーク
  • newsing it!
  • この記事をChoix!
  • コメント
  • コメントする
 大阪府の橋下徹知事(38)が9日、NHKの番組に出演した際、公務があったことと他局の“裏番組”に出演する予定が既にあったため30分到着が遅れた。元々忙しい最中にNHKが尊大な態度で出演を迫っていた上に、アナウンサーが「遅刻扱い」したことに橋下知事は激怒した。

 NHKとはいかにエラいのか? 過去にNHKで働いていた元職員で現制作会社社員は語る。

「私はもうNHKを辞めて、NHKとはまったく関係のない制作会社にいますが、いかにNHKの時の仕事がやりやすかったかを日々感じています。何せ、地方の漁村等で人々の取材をする時など、“NHKです”と言えば、どんな人も我々に優しくしてくれ、かなり協力してくれるのです」という。

 NHKは全国的な知名度があり、しかも「NHKだったら信用がある」という評判を他の民放各局と比べて獲得しているだけに取材時の警戒心は低く、そもそも取材を受けてくれるハードルは低いようだ。

 NHKの職員というだけで、取材対象者の万全の協力体制ができている上に、「NHKに出させてもらって嬉しい」とその土地の人は思うことさえ多々あったという。だからこそNHK職員は「アンタをNHKに出してやってんだよ」と勘違いをすることもあるようだ。

 話を芸能事務所とNHKの関係に戻す。

 民放各局であれば、番組は必ずしも全国に流れるワケではなく、番組そのものが高い知名度を誇っているとは限らない。だが、NHKの番組は全国に流れるため、知名度が高いことが多い。だからこそ、ギャラが民放と比べ、随分少ないにもかかわらず(時に数十分の1程度ということもある)、芸能事務所はNHKの番組に出演することのメリットを判断し、出演させるのだ。たとえば、大河ドラマは拘束時間がやたらと長いが、そのステイタスと全国展開の魅力が出演了承の大きな理由となる。

 このように、NHKの番組出演は大きなメリットがあるとされている。

 局内の話に戻ると、NHK職員は数年間の地方局勤務を経た後に東京に戻るケースが多い。そんな時に地方でのNHKに対する好意ある取材対象者との関係を、他局の番組に出演経験を持つ高名な人物との関係においても持ち込み、「NHKに出してあげてるんだよ」という態度を取ってしまうと軋轢が生じる。

 橋下氏に関しては、数多い民放の番組でレギュラー番組を持っていた売れっ子。今やトップ司会者としての地位を確立している漫才師・爆笑問題も所属する事務所にマネジメントを任せているだけに、引く手あまたの存在だった。そんな時に“天下のNHK様”的な態度を取ったのであれば、激怒するのも当然のことだろう。

■関連記事
地元有権者の声「なぜ大阪府民は橋下徹氏を選んだか」
橋下大阪府知事誕生 期待と「ノックに懲りず」の声
インサイダー他NHK不祥事続き、集金担当者困る
この記事を引用してブログを書くことができます。アメブロ以外は下記タグをご利用ください。
コメントする 引用してブログを書く
[PR]

この記事へのコメント

投稿順 | 新着順
    この記事にコメントを投稿する
    お名前  URL 
    名前を記憶する
    コメント
    ※「コメントする」ボタンの2度押しはしないでください。重複してコメントされてしまいます。
      利用規約に同意して
    PR
    
    TSUTAYA(ツタヤ)ブログ
    注目のニュース
    コメント大盛況のニュース
    投票
    
    Q. 冷凍食品はよく食べますか?
    食べる    食べない
    理由を一言! ※任意

  1. 記事はこちら
  2. 注目の情報

    キーワード
    アクセスランキング
    コメントランキング
    このページのトップへ戻る

    Copyright © 1998-2008 CyberAgent, Inc. All Rights Reserved.株式会社サイバーエージェント