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「道路は必要」二階氏が菅氏へ猛反論

2008.2.10 18:58

 自民党の二階俊博総務会長は10日、日本で唯一の「飛び地」の自治体である地元・和歌山県北山村を訪れ、民主党が揮発油(ガソリン)税の暫定税率廃止を目指していることを念頭に、「どこかの政党の幹部が地方を大事にすると言いながら、地方の道路はいらないと大きな声で言っているが、余計なお世話だ」と述べ、道路整備の必要性をアピールした。

 二階氏は、同村が主催した「暫定税率の維持を求める緊急住民集会」に出席。人口の3分の1以上に当たる約180人の村民を前に「道路特定財源として道路に使うと約束している。道路は命の道だ」と述べ、暫定税率維持を含む歳入関連法案(日切れ法案)の年度内成立の重要性を強調した。

 二階氏に対しては、民主党の菅直人代表代行が「いかにも道路利権を手放さないという顔をしている」と指摘し、自民党も訴訟をちらつかせるなど対立色が深まっている。菅氏は1月に「ムダな橋」の視察として自民党の古賀誠選対委員長の地元・福岡県を訪れたのに続き、今月中旬は「第2弾」として和歌山県の訪問を検討。二階氏は「都会の心ない人たちの揶揄(やゆ)や意見に耳を傾ける必要はない。理不尽な議論に屈服するつもりはない」となりふり構わず菅氏を非難し、両者の対決はますますヒートアップしそうだ。

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