欧州圏 米と一線画す姿勢強調
G7のあとの記者会見で、ヨーロッパ中央銀行のトリシェ総裁は、ヨーロッパ経済は依然底堅いという認識を示したうえで、「便乗値上げなど2次的な物価の上昇を防ぐために、引き続き政策金利を維持していることを各国に説明した」と述べ、現時点では景気の下支えのための利下げに踏み切ることには否定的な考えを示しました。また、ユーログループの議長を務めるルクセンブルクのユンケル首相は「不安定な市場の動向が金融危機に発展するとは思わないが、先行きを見通すことは難しくなっている」と述べ、アメリカのサブプライムローン問題に端を発した金融市場の混乱は一定の期間続くという見通しを示しました。その一方でユンケル首相は、現段階では財政出動を伴う景気刺激策は必要ないという認識も示しました。このように、ユーロ圏の代表は世界経済が減速するおそれを指摘しつつも、アメリカとは一線を画した形で当面の政策を進めていく姿勢を強調しました。 |
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