[Di]「完成度」表示のすすめ
トップページ> その他 > サイトについて , 2007年06月13日
完成度:[3/5]
ブログ管理者の方は、自分が書いた記事に関してどれだけの確証を持つことができるだろうか。 絶対の自信があるという人はむしろ少ないはずで、「自分の思っていることがうまく文章化されていないけど、まあ投稿してしまおう」 という段階の記事がとても多く悩んでいる人も多いだろう。
また自分が思ったことを感想的に書きなぐり、「後で書きなおそう」と思っていた文章に対し、コメント欄やはてなブックマークに 「適当なことぬかすな」「個人の感想レベル」などと書かれることで、「だって適当に書いた感想にお前らが飛びついてきただけじゃん」 といやな思いをした人もいるはずである。感想にマジレスしないでほしい、 と思いそれ以降感想にマジレスされるのが怖くなってブログに自由に思いを書きつづることができなくなってしまった方もいるかもしれない。 しかしマジレスされても仕方がないのである。なぜならば閲覧者はブログの記事が筆者の単なる感想なのか、 それともきちんと表明したい意見であるのか確認できないからである。また 「公開されているのだからこれが筆者の主張なのだろう」ととらえられる場合が多いのも事実なのだ。
もちろんブログやサイトに自分の文章を公開するということには社会的な責任が付きまとうのだから 「公開したものは全部批判の対象となる」とする考え方は当然なのだが、時間的な制約から「もっときちんと書いてから公開したいけど…」 などという管理者も多いだろう。そこで今回は記事の完成度を示す「完成度」表示をおすすめしたい。
「完成度」を表示することは、ブログ管理者にもその閲覧者にも利益となることは間違いない。というのも、 ブログ管理者は完成度を示すことにより未校正の記事や感想の段階にとどまっている記事、 あるいは推敲の余地がある記事を閲覧者に示すことができ、閲覧者はそれを見ることでその情報をどれだけ信頼するべきなのか、 あるいは批評すべきなのかを判断することができるためである。 もちろん完成度を表示することはブログ管理者にとって批判を避けるための逃げと利用される場合もあるだろうが、 最終的に完成度は5段階中5まで引き上げられなくてはならないという理念を導入することにより、それを避けることができる (完成度が1や2ばかりのサイトは「投げやりなサイトで見る価値もない」ととらえられて当然であるということ)。
つまり、私の考え方はこうである。
まず、「完成度」を導入できるブログを定義する。それはネット上で意見を表明する「ブログ」、 つまり最終的にはマジレスを要望する完成された記事を必要とするブログである。つまり「今日食べたご飯はおいしかったです!」 といった日記的段階にとどまるブログは「完成度」表示を行うべきブログの対象外であり、 自己の意見表明や情報伝達を目的としたブログなど意見や情報の信頼性・正確性が求められるブログについて「完成度」を表示するとよい。
完成度は5段階評価にて記載する。そしてブログ管理者は最終的には記事を完成度5まで上げる義務を負う。 完成度が4や5に到達したことは管理者の「この記事は私が全身全霊をもって書いたものですから、どうぞ批評してください」という表明であり、 逆に1や2のものは「まだこれから加筆修正するんであんまり参考にしないでください。また見に来てください」という表明である。 閲覧者は完成度を指標とすることで情報の確証性をつかむことができる。なかなか完成度が4や5に到達しない記事に対しては 「さっさと読ませろ」と催促することができるようにすれば、ブログという場もより盛り上がるだろう。 また完成度の高い記事を読むことでそのブログ全体の質を見ることもできるし、4や5の記事の質は非常に高いが数が少ないといった場合には 「管理者は相当苦労して作っているブログなのだろう」と予想することもできる(逆に4や5の記事ばかりだがどれも質が低い場合は 「適当なブログ」、1や2ばかりのブログは「やる気がない」などと考えられるかもしれない)。
もちろん、「そもそも完成度が低い文章をアップロードしなければいいだろう」という意見もあるだろう。だが、 完成度の低い文章をアップロードすることは管理者にとっても戒めにつながるし、読者も筆者の「考え中の意見」や「たった今考えていること」 「次の記事の予告」を垣間見ることができるため、面白いだろう。ブログ管理者ならば、途中で「ちょっと疲れたから保存してあとで加筆しよう」 と文章を保存し、そのまま加筆せず公開されずにお陀仏となった文章がいくつかあるかもしれない。しかしもしここでこの文章を「完成度1」 などとして公開しておけば、あとから加筆する気にもなるかもしれない。 「だって完成度が低い文章がいつまでもアップロードされているのは恥ずかしいし」みたいな感情が起こるからだ。それにそういった文章、 つまり「実は価値があったかもしれないけど自分で価値を成長させてあげられなかった文章」はもしかしたら閲覧者の注目を浴び、 「校正したのが読みたい」などとコメントされることで、筆者の意欲が高まることも考えられる。つまりこの「完成度」 表示を表示することで管理者が日ごろ「うーん、こういうネタ書きたいけど完成度低いからまだ載せられないなあ」 と思い続けてジャンクになってしまったような記事を気軽にアップロードすることができるようになるのだ。そして読者もそれを見ることで、 ブログをよりいっそう楽しむことができるのである。
最終的にこの「完成度」がブログウェアに埋め込まれ、完成度でソートさせてそれが低いものを修正、 などとできるようになれば面白いかもしれない。
ということで、私はこれからアップロードするすべての記事に関して「完成度」を記載する。 完成度と原稿の内容は以下のように対応することにする。
完成度1
- 草稿である。
- 掲載している情報の確証がまだ取れておらず、したがって「デマ」や「釣り」である可能性も否定できない。
- 記してある自分の意見に関しては、まだまとまっていない段階のもので感想レベルにとどまっており、 今後大幅に文面を変更することがある。
完成度2
- 掲載してある情報の確証は取れているものの、その論拠をまだ掲載していない。
- 自分の意見に関しては、方向性は見えているものの論理構成が変更される可能性がある。
完成度3
- 掲載してある情報の確証が取れ、なおかつその論拠を掲載済み。
- 自分の意見に関しては、ほぼ完成はしているが文章の表現や例示を追加改編する可能性がある。
完成度4
- ほぼ完成原稿である。
- 誤字脱字の修正以外は完了している状態を指す。
完成度5
- 誤字脱字の修正・訂正も完了し、これ以降の改編は原則行わない状態を指す。
情報をまとめた記事の場合、完成度が高くなるにつれて情報の論拠をより深く示すようにしている。 また私自身の意見表明を行っている場合は、完成度が高くなるにつれて論理構成や結論がより私の満足いく段階に仕上がっていくことを指す。
今後当サイトの記事をご覧になる際には、完成度を記事の信頼性の論拠としていただければ幸いである。
投稿者 admin : 2007年06月13日 15:55 | |
« 埼玉県さいたま市小松原高校の生徒からいじめ動画が流出 | トップページ | Winny通じ巡査長の個人PCから大量の個人情報が流出 »
現在の記事:「完成度」表示のすすめ