2008-02-09 日本の医療問題って
■[今日のニュースにちょっと一言] <救急搬送>受け入れ拒否14回…男性死亡

心肺停止状態で救急搬送された際、
10病院に計14回受け入れを拒否されていたことが分かった。
(Yahoo!ニュース引用)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080209-00000098-mai-soci
だんだん年を取っていくと他人事では済まされない問題になってきた
医療問題。
勿論、受け入れを拒否する病院もよくないが、
今や医師不足は深刻な問題と聞いている。
人間なのだから、当然対応できる能力には限度がある。
その限度を超えてでも・・・という話をテレビで何度か見たことがある。
それこそ、仮眠をいれて50数時間連続勤務とか、
1ヶ月の休みが1日あるかないか、とか。
いや〜、こんな会社だったらとっくに辞めてるねって思うわな。
でもね、おかしいのは日本の医師の『科の割振り』かた。
歯科医師が異様に多いのに対し、
産婦人科医とか麻酔科医師が少ない。
これは、命に関わるか関わらないかの問題。
歯医者で命を落とすことは、まずないし、
それこそ産婦人科は毎日が生死の隣り合わせ。
もしものことがあれば裁判ざたになる可能性だってある。
となると、やはり・・・
正直難しい問題ではあるが、政府が本気でこの問題に取り組んでもらわないと
日本の将来は不安でしょうがない。
年を取れば取るほど、医者の世話になるのがあたりまえになるのだから。
歯科医は「医師」ではありません。
歯科医は、もう一度「医学部」に入学し卒業し
医師国家試験に合格しないと、産婦人科医にも内科医にも、あらゆる「医師」というものにはなれません。
全く異なる資格ですよ。
現時点での医療崩壊は、起こるべくして起こっているのです。
産婦人科を選ぼうが、小児科を選ぼうが、精神科を選ぼうが、それは個人の勝手です。
産婦人科や救急を「やりたくない(やりたくてもできない)」現状を作り出しているのが、国民であり国なんです。
病院はコンビにではないし、医者はスーパーマンではありません。
アメリカ並みの医療制度にして見なさいよ。
そう簡単には病院にはかかれなくなりますよ。
今の日本の現状では無理ですよ。
もう少し勉強しましょうね
助かるか解らない命を懸命に救おうとして死亡した際、裁判にかかれば「業務上過失致死」になってしまう判例があるのです。
そのようなリスクを背負うことをできなくしたのは司法です。
これを機会にいろいろとお調べになって見てはどうでしょうか?
私は医療従事者です。「自分達の都合のいいことを・・」と思われるかもしれませんが、現状を変えなければ医療は崩壊し、病院にかかれない日が来ます。
勤務医の激務状態はご存じのようなので、こちらを参考していただき、役立てていただければと思います。
医療崩壊問題で全国を講演して回っています、本田宏先生の「誰が医療を殺すのか」のPDFです。
www.tshp.ne.jp/toku/kanburo/stop.pdf