2008年2月10日 1時59分更新
医師不足の解消につなげようと県内で研修医を指導している医師がよりよい指導方法を学ぶ初めての講習会が9日、甲府市で開かれています。
これは県内で研修医を受け入れている8つの病院で作る協議会が初めて開いたもので、甲府市の県立中央病院には研修医の指導にあたっているおよそ20人の医師が集まりました。
講習会ではまず栃木県に本部がある国際医療福祉大学の齋藤宣彦医学教育センター長が医学部の卒業生が自由に研修先を選べるようになった新しい研修制度の課題を説明しました。
この中で齋藤センター長は新しい制度では都市部の大病院に研修医が集中する傾向があるが、地方でも指導力の評判が高い沖縄県や岩手県の病院は多くの研修医を集めており、指導力の向上が重要だと指摘しました。
この後、医師たちはグループに分かれて研修医を指導する上での悩みややりがいについて意見を出し合っていました。
県内の病院でことしの春から臨床研修を始める医師は定員の6割程度にとどまっており、医師の確保に向けてより多くの研修医を集めることが大きな課題になっています。
講習会は10日まで開かれ、研修医への接し方や効果的な指導の進め方などについて学ぶことになっています。