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02/09-12:27--見事な屋根　美しさ感嘆　葺き替えほぼ完了　吉備津神社

　国宝に指定されている吉備津神社（岡山市吉備津）の本殿と拝殿の屋根の葺き替え工事がほぼ完了し、保存修理現場の一般公開が９日から、３日間の日程で始まった。高さ約１０�辰梁�場から見学できる最後の機会で、生まれ変わった屋根を間近で見ようと多くの見物客でにぎわっている。同神社は本殿と拝殿が一体になっている「複合社殿」で、全国でも極めて珍しい「比翼入母屋（ひよくいりもや）造り」と呼ばれる手法が取られた檜皮葺（ひわだぶき）の屋根が特徴。１０６１（康平４）年と１３５１（正平６）年に焼失した後、室町幕府の３代将軍・足利義満が１３９０（明徳元）年から再興に着手し、１４２５（応永３２）年に完成した。修理は１９５６年以来、約５０年ぶりで、２００４年１２月から０８年９月までの予定。総工費約５億円をかけ、屋根の葺き替えや内部の柱の塗り替えなどを行っており、進ちょく率は９０％。ヘルメットを着用して足場に登った見物客らは、葺き替えが終わった屋根の美しさに感嘆の声を上げ、盛んにカメラのシャッターを切るなどしていた。友人らと訪れた玉野市の水田ヨシエさん（７６）は「こんなにも木の皮がきれいで、一枚ずつ細かい仕事をしていて感動ものです」と驚いていた。公開は１１日まで、午前９時〜午後４時の間に行われ、入場無料。

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