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続行危うい「ノーカーデー」

 

三峡晩報・楊涛氏の話:強制的に「ノーカーデー」を推し進めることは渋滞や都市の汚染の解消に役立たない。人々の行動スタイルを変えようとするなら、まず環境保護の重要性を認識させ、環境保護意識の向上を図るべきだ。月に一度の強制的な「ノーカーデー」に頼るだけでは意味がない。1年365日間をすべてノーカーデーにでもしない限り、強制的なやり方よりは、環境保護意識を高め、高効率の公共交通システムの整備を図ることのほうが重要だ。

 

強制的な「ノーカーデー」には法律的根拠があるのだろうか。憲法の最新の規定では、合法的な私有財産は法律の保護を受けることになっている。自家用車は個人の私有財産であり、一部の自家用車は公民の移動手段であったり、生産手段であったりする。強制的な「ノーカーデー」の推進は、公民の私有財産の使用を制限するものであり、公民の生活や生産の秩序に大きく影響する。

 

青年報・廖徳凱氏の話:「ノーカーデー」キャンペーンは、合法的な条件のもとで、交通渋滞と環境汚染をいかにして系統的に解決するかという政府の責任を示すのものだ。だが、根本的にさほど役立っていないのは現実を見れば分かる。「ノーカーデー」を伝家の宝刀とするのは、「ノーカーデー」が持つ意味を誤解し、問題解決に際しての科学的、社会的思考を失ったもので、むやみに社会に争点をもたらし政府の行為に対して疑いを抱かせるだけだ。年に1回の全国規模の「ノーカーデー」は、理念を形に表したもので、実質的な効果を期して行われるものではない。

 

今回は同時に、交通、汚染などの緊急課題に直面したときに取るべき十分な知恵が政府に不足していることも露呈した。このようなやり方では市民は「政府の決意のほど」は認めるものの、科学的で合法的な根拠がなければ民衆を傷つける道具となりかねない。社会に対する啓蒙活動と問題解決のための有効な方策をいかに区別していくかは、政府の行動の科学性にかかわってくる。  

 

中国ネット・毛建国氏の話:「ノーカーデー」は都市の環境と交通事情を大きく改善したが、それはマイカー族の利益を代価にして成り立つもので、現代の法治精神と公平の理念に適っていない。

 

「ノーカーデー」は人々の自覚に依拠して実施されるべきで、本来の根本的かつ長期的な目的は人々の環境保護意識を高めることだ。

 

車をなくして交通問題を根本的に解決でき、環境汚染を有効に緩和できるのであれば、いっそすべての都市で車を排除しすべての車両を通行禁止にすればよいというのは怠け者の考えで、これはむろん無理な話だ。これで分かるように「毎月ノーカーデー」の背後にあるのは「ものぐさ政治」の思考方法だ。問題を管轄する人は常に、最も簡単な方法で最も複雑な問題を解決したいものだ。だが実際には、簡単かつ独断的な方法で問題をますます複雑にしているだけだ。

 

やむなし、ノーカーデー(賛成派の意見)

 

江南都市報・洪巧俊氏の話:「ノーカーデー」はマイカー族の利益を損ない不公平だという人がいる。確かにその通りだが、車から排気ガスを出し、空気を汚染するのは他人の利益を損なうことで、車を持たない人に対して不公平だ。この世に絶対的な公平はないが、中国では今のところマイカー族は少数派であり、排気ガスによる大気汚染で被害を蒙るのは圧倒的多数の人の利益だ。

 

ある評論家は「ノーカーデー」の導入前から、交通渋滞や排気ガスの増加、深刻な汚染を嘆き、外国の「ノーカーデー」を見習うべきだと提案していた。ところが昆明で「ノーカーデー」が実施されるや、こんどは公民の自由と私有財産の使用を制限するものだと不当に非難している。

 

大多数の人々の利益を守らない政府など、人々の支持を得られない。私たちには常に大局的な見地が必要だ。渋滞のある都市に対して政府はこれを緩和し制限する義務がある。

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