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生協の裏側

2008年02月02日 18時30分15秒 | Weblog
高度成長期、生産量だけでなく物流も飛躍的に発展したので、企業利益重視、消費者利益度外視の粗悪で大量生産された食品や、農薬漬けの野菜が大量に流通するようになった。
また、そういった経営姿勢が公害を招いた。

食品の安全に危機を感じた活動的な消費者が全国で立ち上がり、生協が広まって行ったのである。

ブームはバブル経済迄続いた。毎年営業成長率10%以上で売上は伸び、組織は拡大した。

僕が生協に就職した時はバブルは崩壊していた僕は毎週400万も売上があるコースを担当していたが、予算に全く売上が達しない。
それもそのはず、本部の予算は昨年比110%。

毎年赤字の繰り返しだった。
時代遅れの店舗展開、共同購入から個人宅配への組合員のライフスタイルの変化についてゆけず、売上は減る一方だった。その後宅配を始め、宅配専門の生協と合併し、何とか持ち直す。
また、組合員の集会参加率も急激に低下し、組織の弱体化が進んだのもこの頃だ。
商品政策は売上を増やすために手段を選ばず、最低限の食品添加物以外は認め、農薬基準も緩くなった。

組合員向け共済や保険の強烈な売り込みが始まったのもこの頃だ。

バブル迄に急成長したため、中途採用の職員が大量にいて、時代の勢いで役職に着いた無能な輩が大勢いた。彼等は口が上手く、営業トークは絶妙だった。余り難しい商品政策などは苦手な様子で、売上に直結する新規組合員の勧誘、高額オススメ品のノルマ達成に強い執着を示し、毎日檄を飛ばしていた。

とにかく毎日、金、金、金だった。

そして今、自らが批判的であった、安全を忘れた利益重視の大量生産に手を染め、消費者の信頼を完全に失ったのは、正に皮肉としか言いようがない。

天国で賀川豊彦が泣いている。
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