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【記者ブログ】食の安全学再び:日本政府調査団の説明きいてみる?(2) 福島香織 (5/5ページ)

2008.2.9 16:59
このニュースのトピックス福島香織の北京特派員記者ブログ

■朝日:川嶋団長はこられるとき、現地にいってみなければ分からない、とおっしゃっていましたが、現地にきて、何か前進があったとお考えですか?見たところ、問題はないということですが、現時点で問題の発生源が工場でない可能性、というのは深まったのですか?

調査団:今までは現地にいかなくて、メディアで情報をえていたわけで、実際に現地にいって話をきいた、ということで認識は深かまったということはいえるかと思います。ただ、すぐに把握できたかというと、やはりいろんなデータをもらって今後しらべてみないと、ということかと思います。可能性がしぼられたか、ということですが、確かに工場は、それなりに日本の基準にも従っていることは、見た目には言えると思いますので、そういう意味では、小さくなったか、ということは言えるかと思います。が、どの程度、可能性が小さくなったかというと、程度の問題で、いままで90%だったのが20%になったとか、それだけ大きく可能性が減ったという印象は、私は個人的には持っていません。

■記者(どこだっけ?):今の可能性が小さくなった、というのは衛生管理上で異物が混入する、可能性が小さくなった、ということですね。

調査団:あくまで衛生管理上の観点で、それなりの施設であるという確認ができたということですけれども。ものが乱雑なっていて、どうしようもないところではない、ということは確認できた、ということです。

■TBS:どのあたりのデータ、情報に関心をもって、提供を求めていかれるのですか。きょうの質検総局との会議後の中国側ブリーフでも、やるべきことはやった、春節は休むぞ、というのがありありと感じたのですが、今後しばらくの間、単にデータを持ち帰って分析するのか、今後の見通しを。

調査団:まだ事態も流動的で、日々変化しているので、今の段階ではっきり申し上げることは難しいのですが、原因究明にあたっては、事実に基づいて証拠から判断しなければならないので、やはり、そうだろう、というのではなく、データからみて確認する作業は必要になってくる。ただ、日々いろんな新しい情報がはいってきますので、再度また中国にいくこともありうるし、それだけですむ問題ではないんじゃないかな、という印象はもっています。(提供を求めたデータは)衛生管理の関係では、原材料が搬入され生産され出荷されるまでのプロセス、どういう形で処理されたのかがわかるデータが中心になると思います。

<2008/02/07 19:20>

「福島香織」の記者ブログ<北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ)> http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/ 

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