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【記者ブログ】食の安全学再び:日本政府調査団の説明きいてみる?(2) 福島香織 (4/5ページ)
■共同:調査の方向について、検疫当局が調査をしきるのか、公安当局がしきるのか、そのへんはきいてますか?
調査団:質検総局の立場としては、自分たちはやることはやったという認識なのだと思います。公安当局が着手すべき問題点の方が可能性としては大きい、というような発言もございました。
■朝日:きょうの公安訪問時に、事情聴取をどのくらいしているとか、そういう話はしてませんか?
調査団:公安の方からは具体的に話はきいてませんが、工場視察時に、かなりのものが警察に押収されている、とききました。本気で捜査しているということは事実かと思います。
■朝日:中国側のいいぶんをきいていますと、工場はきれいだ、だから中国側に問題はない、という論理の飛躍を感じるのですが、工場内の話だけでなくて、それ以外の話はしてますか?
調査団:なかなか、輸送のところまでは、具体的に話がおよんでいません。先方は自分たちで調べたところ、特段問題はなかった。シールされたコンテナがそのまま日本にいくので、そのあたりは問題ないだろう、という説明でした。
調査団:補足します。きのう、程方・河北省検査検疫局長からの話では、原料仕入れから輸送までの記録が工場にあり、10月20日の商品については輸送したドライバーについても、聞き取り調査をしたということです。このリポートについては外交ルートで提供するとのことです。
■福島:日本側としては、あらゆる可能性があるということですが、工場の中で昼ご飯を食べるときはどうするか、とか国慶節などの休みのときの給料はどうなっているのか、とかそいう話はきかれていますか?ちょっと興味があるんで。
あと、テレビニュースでみたんですけど、過去に工場の蒸し器の中に女性が閉じこめられて亡くなったとか、そいう事件があったとか、工場にまつわるトラブルの話は出ませんでしたか。
調査団:昼を食べるときは、どうするか。出るときはいいんですが、入るときはきめられた入室の手順を守ります。入り口はひとつしかありませんから、それ以外の手段で工場に入ることはできません。
調査団:公安関係の方とお話したとき、この天洋の工場では、この過去数年の間にトラブルがあったかということはお聞きしましたが、即座に何もない、とのことでした。
福島:トイレのときもそういう手順を踏むんですよね。ものを持ち込むのもありえない、ということですね。
調査団:トイレの使用手順というのも決まりがあります。製造室から出てトイレにいくと、手を洗い、ローラがけなど、一連のことをします。また手洗い場を通過するときに、チェックする人がいて、一名一名、チェックをして入室します。給料のことについてはきいてません。