東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 速報ニュース一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

南北担当機関の不正調査 金総書記「小麦1グラムまで」

2008年2月9日 20時56分

 【ソウル9日共同】韓国の聯合ニュースは9日、北朝鮮の朝鮮労働党組織指導部や捜査当局が金正日総書記の指示により昨年9月ごろから、党統一戦線部など南北関係を担当する機関に対し不正や腐敗の徹底調査を進めていると報じた。北朝鮮に詳しい複数の消息筋の話としている。

 昨年12月の韓国大統領選で当選した保守派の李明博氏は南北経済協力事業の再検討を表明している。保守政権誕生という事態の変化を踏まえ、北朝鮮が、支援見直しの理由とされかねない要素を排除、体制引き締めを図っている可能性もある。

 調査の結果、韓国からの支援物資の闇取引などが急増している実態や、経済協力の担当者らによる巨額着服が発覚。中間報告を受けた金総書記は「南からきた小麦粉を1グラムでも(不正に)口にした人間まですべて洗い出せ」と命じたという。

 

この記事を印刷する