千葉県東金市で昨年8月、自宅で倒れた男性(56)が心肺停止状態で救急搬送された際、10病院に計14回受け入れを拒否されていたことが分かった。男性は約40分後、公立長生病院(茂原市)に搬送されたが、死亡した。
山武(さんぶ)郡市広域行政組合消防本部によると、昨年8月23日午後5時ごろ、男性が自宅で倒れているのを家族が見つけ119番通報した。約10分後に救急隊が到着し、計14回にわたって受け入れを打診したが、県立東金病院(東金市)や国保成東病院(山武市)など計10病院に「入院患者に対応中」などと断られたという。【中川聡子】
毎日新聞 2008年2月9日 19時59分