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「韓国語は絶滅の危機にある」(下)

李相揆(イ・サンギュ)国立国語院長インタビュー

─引き継ぎ委の李慶淑(イ・ギョンスク)委員長は、外国語表記の問題にまで言及しました。

 「現在の“オレンジ”のハングル表記を別の書き方に変えようというのは、訓民正音をつくった当時、“中国”をハングル表記しようとして失敗した理想的原音主義に似ています。既に韓国語の一部となった“外来語”は、その国の辞典で探してみれば全て載っている“外国語”とは違います。当然ながら、韓国語として定着した通りに表記しなければなりません。いかにハングルが卓越した言語であっても、世界のあらゆる言語をすべて記すことはできません。われわれがいちいち対応しないため、よく分からないかもしれませんが、ここ(国立国語院)にいるのはみな専門家です」

─韓国語に対する認識をどうしたら変化させることができますか。

 「韓国語は既に国際語になった、という点が重要です。既に昨年、特許協力条約(PCT)の国際公開語に採択され、国際語ではないインドの方言3‐4種類を除けば、全世界での使用頻度第9位です。これはフランス語に匹敵する水準です。母国語を失うということは、国民国家としての正統な姿を喪失すると同時に、人類文化の知的資産を破壊することです。ソウルにない地方語を包括し、韓国の民族語を豊かにしなければなりません。国際結婚の家庭では、配偶者の言語を習うと同時に韓国語を教える、文化的相互主義の教育が必要です」

兪碩在(ユ・ソクジェ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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