フオークの女神たちは今
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作成日時 : 2007/08/29 23:37
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耳鳴りに耐えられず病院に出向いた帰りに本屋へ立ち寄った。温泉ガイドを眺めているうちに音楽雑誌コーナーへ足が向くのもギターに挫折した後ろめたさからだろうか。「URCとエレツクレコードが遣したもの」というタイ卜ルにひかれるのもお調子者である。パラパラと頁をめくると「フォークの女神たちはいま」という特集である。実業之日本社が発行しているFOLKDAD(フォークダッド)2007VOL.1という初めて見るムツクだ。
フォークには不潔な風ていの男たちのイメージがつきまとう。ばらけた長髪、むさくるしい髭、うす汚たない服の男ばかり目立つ。でも、わたし好みの女性もいたから耳を傾けた面は隠せない。赤い鳥、久保田早紀、りりい、あみん、丸山圭子それに中島みゆきなどがそうだ。それにラジオで歌になじんだからどんな顔だったかわからない女性もいる。立ち読みも気がひけるからさっそく買いこむのも節操が欠ける。
歌声にひかれたから姿形を問うのはナンセンスである。その当時からオバサン顔だった「ひとり寝の子守唄」の加藤登紀子や「この広い野原いっばい」の森山良子もいれば、ルックスが先行した「花と小父さん」の伊東きよ子や「ファッシネイション」の門あさ美もいた。でも、やっぱり懐しいのは「比叡おろし」の小林啓子や「池上線」の西島三重子、めるいは「いにしえ」を唄った日暮しの杉村尚美である。こちらは初めて顔を見たがなかなかの美人だ。
もう40年近く過ぎた方々が今も元気にコンサー卜だけでなく絵本や美容まで幅広く活躍されているのも驚きである。思い直せば彼女たちの活躍で女性上位の今の音楽があるのだろう。むさくるしい男たちだけがフォークを盛り上げていたわけじゃない。そんなことを思いながらムックを眺めていると妻や娘は「アイドルじゃないの」と呆れている。
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