PHS-MOBILE.COM
AIR-internet-EDGE
モバイル版

コメント投稿はここからユーザ登録をしてください


SKYNET

PHS専用
超高感度アンテナ




シンプルな定額。WILLCOM


ソフトバンクでお困りの方へ



更新履歴
なんでも質問箱
「今日の一言」とかで答えるかもです。お気軽にどうぞ


↓オススメ書籍

逆転戦略ウィルコム

図解移動通信用アンテナシステム

アンテナおよび電波伝播

W-CDMA移動通信方式

緊急徹底反論の反論の反論

2008/02/08 21:09

さてそう言うわけで、何と、私が公開した緊急徹底反論ソフトバンクの松本氏が直々に反論していただけると言うことになりました。大変光栄なことですね。全ての事態がとっくに決着がついて、2ヶ月もたっての反論ですけど(笑)。

で、反論の内容を読ませていただきましたが、相変わらずひとりよがりで自分に都合の良いことしか書いていませんね。あっちの議論ではこうだ、こっちの議論ではああだ、と、段落が変わるたびにポリシーがあっちいったりこっちいったり、「単に反論のための反論」でしか無いですね。この辺は読んでいただければ誰にでもわかることと思います。

ではまずデュアル端末の話。
その中に3GとWiMAXのデュアルモード端末という使い方も当然あることをご理解いただきたい(中略)顧客にそういうニーズがあるかぎりは、当然そういう端末も自らで供給していかねばなりません。
確かにそうですよ。そう言う使い方もある。でも、それが技術的に不可能なら、そうではない方法で、いかに利用者が快適に使えるものを作るか、と言う工夫をするのが、企業の義務ではありませんか?利用者のニーズをたてに可能性を一つに絞り、他の可能性を全く顧みることなく、しかも「だからこの帯域はいらない、ウィルコムにやるよ」とは、いくら何でも責任ある企業としては身勝手な態度でしょう。あなたの言うことが成り立つんなら、「2G帯は15MHzしかないから容量が小さい、これでは顧客のニーズを満たせませんから、当社ではどうしても使うことができません」とウィルコムが言ったとして、あなたはどう反論しますか?

また、技術的な話をさせていただくと、確かに当時のあの議論はかなり誇張して書いているので、実際問題として、2G帯から2.1G帯への回り込みの問題などはかなり解決は難しく、解決しなければならない技術的ハードルはかなり高いというのは事実です。おそらくこの辺を言っているのでしょうけど、ただ、松本氏が当初言ったように「何をやってもダメ」と言うことは絶対無いんですよ。例えば、単純なところでは、W-CDMAとWiMAXのRF〜アンテナを端末の両端に配置して電気的にアイソレートする。これだけで、おそらく回り込みの問題はほぼカタが付くはずです。それが無理と言うなら、通信するときは必ずどちらかしか使わないわけですから、使わない方は無駄な電波を発射しなければそれでOK。音声とパケットを同時にと言うのなら、音声中のパケットに限ってはW-CDMAのマルチアクセスを使えばいいんです。WiMAXを使うときはW-CDMAはOFF。ページングもWiMAX側に転送して受信時には一時的にWiMAXをOFFにしてW-CDMAを起動。こんな感じで、工夫次第でいくらでも解決方法はあるんです。工夫することを放棄して「何をやってもダメ」と言い切り、一方他社には「周波数変えるくらい簡単だろ」と工夫を促す。自己矛盾してますね。

次に周波数変更の話。
不思議なのは、「反論」の筆者の言っておられるウィルコムさんの次世代PHSについての「調達協定」なるものです。
知らんがな(笑)。そんな調達協定があるかどうかなんて、私が知るわけ無いじゃないですか。私は「もしそう言うものがあったらどうするの?」という仮の話をしているのに、鬼の首を取ったように「この時期にそんなものがあったらオカシイよ。はい論破完了。」とは、さすがにずれていますね。私が言いたいのは、そんな協定が無いにしても、すでにチップ選定などでいろんな業者に声をかけて大変な労力をかけているのに、それをまたゼロからやり直せと言うのか、と言う話ですよ。実際にすでに2.5Gで動いている実験局もあるわけですから、その辺のハード選定はかなり進んでいるはずで、これをやり直させる程の正当性がソフトバンクの主張に含まれていますか?と言う話です。

次にガードバンドの話。
「同じ通信システムであれば干渉の回避がたやすくなる」ということは、無線通信の世界の常識ですから、まさか「反論」の筆者が「初めて聞いた」なんてことはないでしょう。
ええ、当然聞いたことがありますよ。「たやすくなる」ならね。あれ、あなたあのときなんて言いましたっけ。「同じシステムならガードバンドは必要ない」って言いましたよね。言ってることがすでに変わってますよ(笑)。ついでに言えば、私が指摘したのは、「(ガードバンドが必要なくなる条件である)異なる事業者間で同期を合わせる技術的困難性」ですよ。その点に何の反論もありませんが、私の反論、ちゃんと読んでくださってたんでしょうかね。それとも、事業者同士が連絡を緊密に取るだけで自動的に異なる事業者の全ての無線局が勝手に同期してくれる画期的システムでも開発されたんでしょうか。

免許取得までの経緯の話。
その後IPモバイルの免許が返上される見込みとなったので、「あ、これなら、ウィルコムがこの周波数帯を使ってやっていける道が開けたわけだ。(ウィルコムにとっては決して大きなマイナスにはならない筈だ。)
この括弧の中の一言こそが、最大のひとりよがりで勝手な主張ですね。ウィルコムにとって決して大きなマイナスにはならないはずだ、というのは、どこから出てきた主張ですか。ウィルコムの方にちゃんとヒアリングしてそう思ったのなら許しましょう。違いますよね?嘘をついているというのはその点です。そもそも、ウィルコムが長く2.5G帯の実験局でフィールド実験を繰り返してきたことは何度も報道されていますし、WILLCOM FORUMやWIRELESS JAPANでも公開実験さえされていました。この事実を知らなかったとは言わせませんよ。その実験で培ってきた2.5G帯のあらゆるノウハウを捨ててやり直せと言っているわけですから、これはもう、自分勝手も甚だしい。全く正当性はありません。
我々のMVNOについてのコミットメントと他社のコミットメントでは、天と地ほどの差があったことをご理解いただきたいと思います。
これもおかしな主張ですね。免許方針と総務省の意思が発表された時点で、MVNOの間に差別をもうけてはならないことは「コミットメント以前の問題」だったんです。つまり、申請業者全てのついての「暗黙のコミットメント」であったわけです(これがウソだというのなら、ソフトバンクだけがそのことを理解していなかったと言うことです)。その暗黙のコミットメントをただ大仰に書き連ねただけで「天と地ほどの差」とは、まぁ何というか、自意識過剰も良いところですね。
2GHzも使えることが分かった最終段階では、「使えるところが2GHzを使うことによって、公正環境の実現を最大限に担保する」という提案です。この考えに、何かおかしいところ、身勝手なところがあるでしょうか?
身勝手ですね。2GHzも使えることがわかった最終段階、って、え?って感じですよ。2GHz帯が使えるなんて、誰が言ったんですか?総務省の方がそんなことを言ったんですか?2GHzも使える、と勝手に決めつけたのはOpenWinただ1社です。だって、ちょっと総務省の報道発表見てください。2GHzの免許が返上されたことを示す「2GHz帯の周波数を使用する特定基地局の開設計画に係る認定の取消しに関する電波監理審議会からの答申」は、何月何日ですか?総務省が2GHz帯の再利用を検討し始めた「2GHz帯におけるTDD方式を活用した移動通信システムの技術的条件について審議開始 情報通信審議会での審議開始」の日付、何月何日って書いてますか?では、あなたが「2GHzが使えるんだからウィルコムはそっちを使え」と言ったのは何月何日でしたか?まだ何も決まる前から勝手に言い始めただけですよね。反論するなら、せめて時系列の整理くらいして欲しいものですね。

IMT-2000割当の話。
2.5GHzの時と同様、総務省が単純に「別にIMT-2000でなくともよいですよ」と決めれば済むことなのです。(これには誰も反対するとは思えません。)
すごいですね、総務省のやることまで勝手に決めつけ始めました。今でこそそう言う議論になっていますが、当時はそうなるという保証は全く無かったですよね?(少なくとも公の場では)。もしウィルコムがソフトバンクの提案を容れて2.5G帯を辞退し、2G帯を心待ちにしているところに総務省が「やっぱり2G帯はIMT-2000一本で行くよ〜」なんてことを言ったとしたら、ウィルコムは辞退損ですよね。ウィルコムにそれだけのリスクを負えと言うソフトバンクの提案がいかに荒唐無稽か、ご自分でわかりませんか?

1.7G帯の話。
ソフトバンクは1.7GHzの免許を取得しましたが、もっと早く且つ大規模に事業を展開したかったので、これと並行してボーダフォンとMVNOの交渉をしていました。しかし、MVNOの条件が折り合わず、そのうちに先方から「いっそ買収しないか?」という提案があったので、一大決心をしてこれを受けることにしたのです。
これがすでにおかしいですよね。「新規事業者として」周波数の割当を受けた以上、新規事業者としての条件を失う「既存事業者の買収」というのは、何としても固辞しなければならなかったのです。国民から預かった大切な周波数を責任を持って運用するつもりがあるのなら、自ら失格となるようなことをしてはいけないのです。ビジネスのためなら約束を破ってもいい、と言っているわけです。今回は国家(行政)との約束を破っているわけですから、極論すればビジネスのためなら犯罪も辞さず、と言っているのと同じですよ、松本さん。自覚ありますか?
実はソフトバンクは、ボーダフォン買収後も、将来の拡張のために1.7GHzはそのまま保有しておきたかったので、その旨総務省にも話しました。
しかも自ら失格の道を選んでおきながら、当初の約束を曲げてその帯域を保持しておきたかった、等とほざいています。どこまで自分の恥をさらせば気が済むんでしょう。

ITUの話。
何よりも優先すべきは「国民(利用者)の利益」であり、ITUの取り決めに杓子定規に縛られて、国民の利益を犠牲にすることは意味のないことです。
これも、利益のためなら約束を破っても良い、と言っているわけですね。なるほど、ソフトバンクはそう言う会社なんですね。納得しました。「他人が破ってるから自分もいいじゃん」というのは、最低の人間のやることです。せいぜい許されるのは小学校低学年までですよね、その理屈は。どうして、「アメリカや欧州はそう言うことをやっているけど、我々日本人だけはきちんと約束を守って世界に規範を示そう」という考え方はできないんでしょうね。全く、心根が腐っているとしか言いようがありません。

KDDIの技術の話。
「ベンダーとのNDAに抵触するから」という理由で、ついに何の開示もなされませんでした。
わかりました、じゃぁうちの会社も、ソフトバンクとのNDAは無視して、公共の利益になることならなんでもしゃべっちゃいますね。・・・って言われてもいいわけですか。NDAの意味がわかってないんでしょうか。契約は守る、っていうビジネスの最低限のことがわかってないようですね、松本さん。

あと、いちいち「この筆者は○○をご存じないようで」「○○を理解されていないようで」って枕詞、いやいくら腹が立ったからって、企業のトップが名前を出して公開した文書中で他人を繰り返し中傷する態度は余り感心しませんよ?私?私は無責任な匿名個人だからいいんです(笑)。

はー、疲れた。あまりにツッコミどころが多くて。最後に一言。

一日たった1500PVなんて言う弱小サイトにムキになって反論って、よっぽど暇なんですね(笑)。

と言うことで、反論の反論の反論でした。でわ〜。




regarding PHSでマクロセル?

2008/02/06 21:39

と言うことで呼ばれちゃったのでついつい反応。なおっきさんのPHSでマクロセル?と言う記事について。

京セラの公表資料に、「マクロセル&収容力向上のKDASH3」なんて言葉があるようです。で、これについて、なおっきさんは、「基地局を変えても端末→基地局の電波が届かなかったら意味無いよね?」という、至極ごもっともな疑問を持たれています。

と言うことで、この辺を簡単に解説したいと思うのですが、まず、私の持っている情報が正しいとは限りませんので、この解説を必ずしも鵜呑みにしないでください、とことわらせていただきまして、本編へ突入。

実は今現在、ウィルコムでは、基地局→端末(下り)の電波の届きと、端末→基地局(上り)の電波の届き具合、これを比べたとき、下りの電波の届きの方が良くない、と言われています。従来、PHSは下り500mW上り10mWで上りの方が圧倒的に電力が弱くエリア拡大のネックになっている、と言われていましたが、ウィルコムの場合は、基地局側の受信技術が非常に優れているのに加えてアンテナ性能も昔に比べると格段に向上しているため、上りの電力の弱さはほとんど解消しているようです。

一方、下りに関しては、特に制御チャンネルは送信ダイバシティやアダプティブアレイ送信が使えません。というのは、制御チャンネルは基本的に下り間欠送信で、直前にこれらの送信技術を効かせるために必須の「上り受信波」が受信できないからです。そのため、下りについては、電力は大きいけれども受信利得(効率)が稼げない、と言う状況が起こります。

と言うような状況を改善するために、基地局からの送信技術を改善する余地がまだあるのだろう、と想像できます。例えば簡単なところでは、制御チャンネルをBPSKで送信できるようになるだけで倍の効果が出ます。とか何とか言うことで、基地局側の改善だけでエリア拡大ができる可能性はある、と言うことです。

そしてもう一つ。実は今現在のウィルコム基地局でもマクロセルは十分に可能、と言うこと。私自身も5km超えの通話をやったことが何度かありますし、ウィルコム自身も何度か「セル半径は5kmくらい可能」ということを発しています。ただ問題は、今までと同じ基地局のままそれをやると、音声で3人しか同時に使えないと言うこと。半径5kmのエリアが3人の同時通話でパンクする、というのは、これは非常に効率が悪いですよね。

そこで、基地局が多チャンネル対応型になれば、この問題は一気に解決します。今現在都市部に設置されている最新型が、基地局1基当たり14チャンネルと言われています。ひょっとするとKDASH3はこれをさらに多チャンネルにして、1基28チャンネルとかになっているのかも知れません。半径5km以内で28人くらいが同時通話可能・・・なら、人口密度の低い場所ならまぁそう簡単にはパンクしないですよね。

なので、ひょっとすると、「マクロセル」と「収容力向上」は、同じことを言っているんじゃないか、と言うのが私の説。要するにそれまでは「マクロセルはやってできないことではないけどチャンネル数不足になるかもだから自重」という状態、そしてそれを解消するのが収容力向上したKDASH3なのかも、ってことです。

と言うことで、まぁ例によって妄想と憶測で適当なことを書いてしまいましたが、こんなもんでどうでしょう>なおっきさん。




モバイルデータ通信比較記事新設

2008/02/06 21:05

モバイルデータ通信が各社出そろってきたので、比較記事を作りました。

モバイルデータ通信サービスの比較

いや正直に言うとウィルコムをオススメしたいのは山々なんですけど、ちょっと今のスペックと料金は、時代的には釣り合っていないですね。一番のオススメは(エリア内で使うなら)イーモバイルかなぁ、と言う所。

ただ、イーモバイルは1波(5MHz)しか電波を持っていませんので、加入者が急激に増えるとネットワークがあっという間に破綻する危険があります。追加帯域をもらえる基準(250万加入)も全く満たしていませんし。そう言う意味ではずっと安心して使えるものならドコモやau、ウィルコムの方が良いかも知れません。

ただ、auもずいぶんと速度規制をされているようで、速度計測サイトのダウンロード量程度で規制が効いて通信が極端に遅くなるような現象が報告されています。

対するドコモはアプリケーション規制がかなり厳しく、使い方によっては適合しない例も増えてきます。意外なのは、HTTPベースの通信でもFlashやJavaなどは規制される場合があると言うこと。

と言うことで、「安心安定して」「広いエリアで」「安定した速度で」「アプリ規制なしで」という条件を付ければ何とかウィルコムがオススメできるかなぁ、と言うところ。そうでなければ、料金ならイーモバイル、エリアならドコモ、と言うのが一番の選択肢ですかね。

と言うことで、今後も情報入手ごとに更新していきたいと思います。スループットは生き物ですからね。でわ〜。




一本のアンテナでMIMO

2008/02/04 21:00

一本のアンテナでダイバシティ・MIMOができる技術と言う記事。これについて、またちょっと解説してみたりしてみなかったり。

まずは、簡単な話から。そもそも、ダイバシティやMIMOをやるためには、アンテナが複数必要です。これは、ダイバシティやMIMOと言うのが、複数の受信波を分離して、それぞれに処理を加えることで、受信感度を稼いだり(ダイバシティ)、受信データ量を増やしたり(MIMO)するからです。

つまり重要なのは、「複数の入力波を分離する」と言うこと。だから、一番良いのは、沖縄にアンテナ一本、それから、北海道にアンテナ一本を置いて、それぞれで受信したものを使う、と言うように、「アンテナ同士の関連性(相関)を徹底的に低くする」ことなのです。

ただ、さすがに沖縄と北海道ではなんなので、もっといろんな工夫をして、アンテナ同士の相関を低くしようと言う試みがなされます。例えば、アンテナ同士を、電波の波長程度以上に離しておけば、ある程度相関を低くできることがわかっています。また、立てたアンテナと寝かせたアンテナではやはり相関を低くできます。

今回の技術は何をしているかというと、物理的には一本のアンテナに対して複数のアンテナ線(給電点)を付けて、論理的に複数のアンテナがあるようなパターンを作り出せました、と言うお話。また、その給電点のとり方で相関を結構低くすることができて、ダイバシティやMIMOに応用できますよ、と言うのが、技術の主旨のようです。

さてここからやや難しい話。今回の技術のポイントは、一本のアンテナに複数の給電点を設けて、それぞれからの入力信号が、別々のビームを形成するようにした、と言う、「ビーム方向による分離」であることが、資料からわかります。例えばテレビのアンテナのように、ある一方にしか送受信感度を持たないアンテナ同士なら、いくら近づけても相関は上がりません。このようなアンテナ二本をどんどん近づけて、素子の一部を共用する程近づけて、物理的には一つの入れ物(素子)に収まった、これが、今回の技術です。

ただ、携帯電話や無線LAN等で使われるある種のアンテナは、給電点を変えることで、わりと鋭いビームを形成することは古くから知られていました。そして、アンテナは「重ね合わせ」が可能ですから、複数の給電点を設ければ、複数のビームの独立したアンテナとして振る舞うこともわかっていたわけです。ですので、今回のこの技術は、アイデア的には実はさほど新しいものではないのですね。

で、給電点を変えるとビームを形成する、と言う話には続きがあって、実は、そうやって給電点を最適な給電点からずらすと、ビームを形成する代わりに損失が大きくなる、と言うおまけが付いています。だから、移動体通信などのように受信波の強度が小さかったり電力に制限があったりする場合には非常に使いにくいんです。

それでは今回の技術はその点を解消したのかと言うと、ホワイトペーパーのデータを見る限りでは、かならずしもそうではないようですね。わりとヌルい特性になっているようで、ある程度電力が強いような条件でないと、なかなか使いにくいかも知れません。例えば、近接して使うことの多い無線LAN等では使えるかも知れませんが、長距離通信になりがちなWiMAXや次世代PHS等では結構使いにくいのでは、なんて思ったりします。

と言うことで、まぁ、この手の物理法則を利用したものって、結局「ズルできない」んですよね。ある特性が優れたものを作ろうとすれば必ず別の何かを犠牲にしないといけない、と言うことです。ってことで、んーむ、このアンテナがPHSや次世代PHSに応用できるかと言うと・・・ちょっと微妙かなぁ、と言うのが私の感想。と言ったところで本日はこれにて。でわ〜。




過剰な規制に総務省が文句

2008/01/31 21:08

ちょっと口はさみますよ。過剰な規制に総務省が文句と言う記事。

まず始めに言いたい。総務省のお役人さん、フィルタリング業者(っていうかネットスター)に袖の下もらってんじゃないの?ちょっと調査した方が良いですよ、人事院の方。

いやね、これはあくまで聞いた話ですけど、通常提供されているブラックリスト方式のフィルタリング、ものすごく高いんですよ、お値段が。最初の購入だけじゃなくて、ライセンス料がべらぼうに高い。なぜかというと、毎日毎日追加されていくURLを(なるべく)全てチェックして、OK/NGの判断を下し、データベースに追加していく、と言う作業をしているからなんです。これだけの作業を各キャリアができるわけもありませんから、当然、べらぼうな保守費(ライセンス料)を毎日払い続ける必要があります。

そのライセンス料は、どうやらアクセスの多寡で決まっているらしくて、端的に言えば、たくさんの人が使えばそれだけ料金も上がる、と言うことになっています。

そこで、キャリアは、「そんなバカ高い保守費を払ってまでフィルタリングをするより、自分で全てチェック済みの公式サイトだけつながるようにすればお金もかからなくて良いんじゃね?」と考えるわけです。と言うのが、ホワイトリスト方式のフィルタリング。

ですので、ドコモ・auみたいにブラック・ホワイト両方を持っていても、できるだけホワイトに誘導してブラックリストの方の利用者を少なくしたいわけです。

総務省から義務化されてしまって、仕方なく始めるフィルタリングサービス、別にオプション料金を取れるわけでも無いわけですから、そりゃお金をかけたくないのは人情です。にもかかわらず、総務省は「ズルするな、ちゃんとフィルタリング業者に金払え」と言っているわけです。オカシイよね。

そこまで言うなら入札できちんと選んだフィルタリング業者に税金で保守費払って各事業者が自由に使えるようにしろよ、ってことですよ。単にフィルタリング業者の言い値で各事業者に無駄な出費をさせるだけの総務省の今の方針は、本当に嫌がらせとしか思えない。そうでなければ、やっぱりネットスターとつながってるんじゃないかと疑っちゃいますよ。

いやね、ウィルコムもソフトバンクも、フィルタリングが義務化されてからネットスターへの支払いが莫大な額になってしまってね、仕方なくホワイトリスト式のフィルタリングを検討しているはずなんです。そこにいきなり水を差すわけですから、これはもうひどいとしか言いようがない。いやホント、ウィルコムくらいの弱小キャリアだったら、ネットスターへの支払いだけで赤字転落、下手すりゃ基本料への転換なんて話になりますよ。特定の弱小事業者の競争力を奪うような政策を行おうとしているわけですよ、総務省は。

ってことでね、だいぶ前に、「ネットスターは高いよ」っていう話を聞いたことがあったので、思わずこんな一言を書いてしまったのでした。でわ〜。