姫路で連続放火?2人死傷 550平方メートル全半焼
2005/02/07

 七日午前五時すぎ、姫路市広畑区の中華料理店「新富士」=男性(53)経営=などが入居する木造二階建ての建物付近から出火、同店のほか、機械工具販売「富士機工」=男性(63)経営=、三国産業ビル、男性(49)所有の空き家など東西や北側に隣接する雑居ビルなど五棟を全半焼し、計約五百五十平方メートルを焼いた。

 この火事で富士機工の二階に住む男性(63)の父(91)が煙を吸い、死亡した。この火災前、近くで二件の火災があり、いずれも火の気がなかったことから、飾磨署は連続放火の可能性が高いとみて調べている。

 調べによると、現場から約一キロ南西の同区、「ラーメン白光店」=男性(46)ら経営=で同四時半ごろ、木造二階建て約三百平方メートルのうち五十平方メートルを焼き、二階に住む男性(46)が両手に重い火傷を負った。さらに同四時四十分ごろ、五棟を焼いた現場から北約三百メートルの同区、無職男性(69)方の庭のトラクターが燃えた。

 富士機工は鉄筋コンクリート二階建て。二階は住居で男性(91)は一人暮らし。男性(91)は寝室から離れた居間で倒れており、消防に救出されたが、間もなく死亡した。

 男性(91)は富士機工を創業し、現在は会長。社長の男性(63)は「いつも散歩がてら近くのスーパーに行くなど、元気だったのに」と沈痛な表情で語った。

 「新富士」などが入る建物には同店のほか、男性(53)と母親の二人が住んでいたが避難。隣に住む親せき宅の三人は留守だった。三国産業ビルには飲食店四店があるが、出火当時、無人だった。

 現場はJR姫路駅から約六―七キロ南西の住宅と商店の混在地。

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