姫路連続不審火 火元は無人民家か
2005/02/08

 姫路市広畑区で七日未明に起きた連続不審火で、飾磨署などは同日、現場検証を行い、五棟が全半焼した同区東新町三と南西約一キロで起きたラーメン店火災の火元をほぼ特定した。いずれも人目につきにくい路地裏付近で、同署は火災との関連を調べている。

 同署などの調べによると、東新町三の火災現場の火元とみられるのは出火当時、家人が出張中などで無人だった民家。詳しい出火場所などは断定できないものの、全体が激しく燃えていた。

 また、民家の北に隣接し、半焼した空き家の北約五メートルの敷地内にはLPガスの五十キロボンベ一本、同二十キロボンベ二本など計七本を保管するガス貯蔵庫があった。ガス卸業者の商品の一部で、関係者は「加熱されるとガスが自動的に噴き出して減圧する」としているが、延焼が進むと、最悪の場合、爆発の可能性もあったという。

 一方、東新町三の火災から約四十分前に発生した同区長町一、「ラーメン白光店」の火災では、一階店舗裏付近から壁伝いに火が上がっていることが分かった。

 連続不審火は、広畑区東新町三で同日午前五時すぎ、雑居ビルなど五棟が燃え、計約五百五十平方メートルが全半焼、富士機工事務所の二階住居部分に住んでいた同社会長(91)が煙を吸って死亡した。さらに東新町三の火災の約三十分前には北約三百メートルの民家庭に置いてあったトラクターが全焼した。

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