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【社会】

心臓裏にガーゼ置き忘れ 8年後に摘出、その後死亡

2008年2月8日 21時08分

 茨城県つくば市の筑波メディカルセンター病院(石川詔雄院長)で1992年、73歳だった県内の女性が心臓の冠動脈バイパス手術を受けた際、医師が心臓裏にガーゼを置き忘れ、約8年8カ月後の再手術で摘出されていたことが8日、分かった。女性は摘出の約3年後に心不全で死亡した。

 石川院長は8日記者会見し「患者、ご遺族に長期間にわたり精神的、肉体的苦痛を与えてしまいおわびしたい」と謝罪した。ガーゼ置き忘れと死亡との因果関係についても「一部あったのではないか」と話した。

 病院によると、女性は92年6月に手術を受けたが、その後、動脈硬化などの症状が悪化。検査で心臓裏に異物があり心臓を圧迫していることが判明。2001年2月に再手術を受け、約30センチ4方の折り畳まれたガーゼが見つかった。

 女性はその後心機能が低下し、04年1月に85歳で死亡した。

(共同)
 

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