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コロンブス隊「梅毒媒介」米科学者が発表

 性病、梅毒の起源となったのはイタリアの冒険家、コロンブスの航海だった―。米国の科学者がこのほど、病原菌の遺伝学的な研究により「15世紀末にコロンブス船団の乗組員が米大陸で感染した風土病が起源」との米大陸起源説を確認したと学会誌に発表した。

 梅毒の起源は、1490年代にイタリアで突然、記録に現れたことなどによる欧州起源説と、コロンブスらの航海で欧州にもたらされた米大陸起源説など諸説があり、長年、論争となっていた。

 研究を行ったのは、米ジョージア州アトランタにあるエモリー大のハーパー氏らのチーム。梅毒などを起こす細菌「トレポネーマ」を全世界で採取し、26サンプルを比較研究。その結果、梅毒は南米などで見られる熱帯風土病「フランベジア」に近い病気だと分かった。

 教授らはこの発見に基づき、1492年に米大陸に到達したコロンブスの船団の乗組員がフランベジアに感染。船団の欧州帰還後、細菌は欧州の冷涼な気候に適応し、梅毒を起こす細菌に変異したとの説を立てた。その裏付けとして、コロンブスの航海以前に世界で梅毒発生が確認されていないことなどを挙げている。

[2008年2月8日20時16分]

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