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力士暴行死:遺族、示談を拒否 協会に損害賠償求め提訴も

会見する斉藤俊さん(時太山)の父、正人さん=東京都千代田区で2008年2月8日午後2時11分、須賀川理撮影
会見する斉藤俊さん(時太山)の父、正人さん=東京都千代田区で2008年2月8日午後2時11分、須賀川理撮影

 大相撲時津風部屋の暴行死事件で、前時津風親方の山本順一容疑者(57)と兄弟子3人の逮捕を受け、死亡した序ノ口力士、斉藤俊(たかし)さん(当時17歳)=時太山=の父正人さん(51)が8日、東京都内で会見し、前親方側からの示談の申し出を断っていたことを明らかにした。遺族は前親方ら4人と日本相撲協会を相手取り、損害賠償訴訟を起こすことも検討している。

 示談の申し出は2回あり、弁護士を通じて示談金を提示されたが正人さんは2回とも拒否した。正人さんは「立件されるか不安だったので、まだそんなことは考えられなかった。相手は大きいし、もみ消されるのでは、と不安が大きかった」と説明した。

 同席した弁護士は、日本相撲協会や前親方から今後、誠意ある対応がない場合、提訴する可能性を示唆した。前親方ら4人には俊さんを死なせた責任を、協会には使用者責任を問うことになるという。

 逮捕後、正人さんは俊さんの遺影に「これからが厳しい。もう少し力を貸してくれ」と語りかけたという。俊さんの死から逮捕まで7カ月間かかったことについて「愛知県警は『しっかりした鑑定結果を待っていたら遅くなった』と話していた。不信感はあるが、あとは任せるしかない。前親方らは本当のことを話してもらいたい」と語った。【岡田英】

毎日新聞 2008年2月8日 20時06分 (最終更新時間 2月8日 21時03分)

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