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フェスティバルゲート:韓国企業設立会社が26億円で落札 商業施設に利用へ

 大阪市交通局の土地信託事業として経営破綻(はたん)した屋内遊園地「フェスティバルゲート」(浪速区)の土地・建物を売却する条件付き一般競争入札が8日あり、韓国の企業経営者らが設立した会社「FESTIVAL PLAZA APP」(大阪市淀川区)が26億円で落札した。市は破綻に伴う調停で借入金のうち200億円を負担したが、大半を回収できないまま市民の財産を手放すことになった。

 売却されるのは土地約1万4000平方メートルと地上8階、地下1階の建物。市は売却の補正予算案を市議会に提案し、可決されれば売買契約を結ぶ。

 フェスティバルゲートは複合娯楽施設として97年開業。市が土地を提供し、建設や運営を信託銀行側子会社が担ったが、380億円の負債を抱え破綻。銀行が180億円、市が200億円を負担する調停が04年に成立。その後は市が管理し昨年11月、売却を決めた。

 市によると、F社は韓国のホテルや食品会社などの経営者らが出資し、昨年9月に設立された。資本金は1億6900万円。

 F社の計画では建て替えはせず、アジアの特産品販売店▽アジア映画専門館▽サテライト放送局▽レストラン街--などを備える商業施設にし、10月のリニューアルオープンを目指すとしている。

 入札は、3業者が参加。予定価格は8億円だった。

 平松邦夫市長は「にぎわいをもたらす事業が進められ、地域がさらに繁栄することを期待している」とコメントした。【堀雅充、久木田照子】

毎日新聞 2008年2月8日 大阪夕刊

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