中国製冷凍ギョーザの中毒事件で、被害が出た商品などから検出された有機リン系殺虫剤「メタミドホス」に不純物が含まれていたことが8日、警察当局の調べで分かった。日本国内で使用されているメタミドホスの純度は99%以上と極めて高いことから、中国での混入を裏付ける重要証拠となる可能性もあり、警察当局は成分を詳しく調べる方針だ。
警察当局のこれまでの鑑定で、メタミドホスは千葉、兵庫、大阪のギョーザの皮や具、包装袋などから検出されている。このうち千葉と兵庫の検体からメタミドホスと共に不純物が検出された。不純物の種類は特定されていないが、警察当局幹部は「日本国内にない化学物質の可能性もある」と強い関心を示す。(16:27)