県は7日、奈良市の猿沢荘で開かれた県医療制度改革推進本部懇話会の3回目の会合で、全国最低水準とされる県立病院の医師給与を増額するなど、来年度の取り組み方針を明らかにした。
県立病院の05年度の平均給与は平均年齢の違いを度外視すると全国44位。医師確保の障害と指摘されていた。県は来年度予算で増額分を計上、全国中位程度を目指す。医学生や研修医への奨学金も新たに創設する方針。
他には、離職中の看護師を対象に、復職に向けた相談や技術実習を実施▽県立学校へのAED(自動体外式除細動器)の設置--なども来年度に取り組むという。
懇話会は県が医療や福祉現場の従事者の意見を聴くため昨年7月に設置した。今回が最終会合。【中村敦茂】
毎日新聞 2008年2月8日