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改善勧告:トイレ使用者を職員が無断撮影 岡山市が介護施設に改善勧告 /岡山

 岡山市は6日までに、トイレ使用中の介護施設利用者を職員が携帯電話のカメラで無断撮影していたとして、同市高島新屋敷の小規模多機能型居宅介護施設「マザーズくぬぎ」に介護保険法に基づく改善勧告をした。

 市や施設によると、昨年11月末、ズボンを下げた状態で洋式トイレの便座に反対向きに座っていた70代男性を、付き添いの女性職員(23)が施設共有の携帯電話のカメラで勝手に撮影。別の女性職員(23)が待ち受け画面に設定し、4日間そのままだった。職員らは「軽い気持ちだった」と話しているという。男性は認知症で、目や耳が不自由という。

 市は昨年12月、盗撮の通報を受けて監査を実施。昨夏から複数の職員が、利用者の顔を携帯電話で撮影していたことも判明した。市は「社会通念上、容認できない。施設管理者の指揮監督責任もある」などとして改善報告書の提出を求めた。

 施設を運営する「ストロベリー・フィールズ」(赤磐市)の岩藤和美社長は、「介護技術だけでなく、人間として当たり前の部分を職員に徹底する」と話した。施設は写真を撮った職員を10%減給6カ月の処分などとしたほか、男性と家族に謝罪したという。【横山三加子】

毎日新聞 2008年2月7日

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