メタミドホス 天洋食品工場周辺で今も販売
中国製冷凍ギョーザによる薬物中毒事件で、混入されていた毒物「メタミドホス」が、中国・河北省の「天洋食品」の工場の周辺地域で容易に入手できることがNNNの取材でわかった。
メタミドホスは、中国では農薬として流通していたが、毒性が強いことなどから去年1月、使用と販売が禁止された。しかし、NNNは、天洋食品の工場から車で約30分の農村でメタミドホスを販売している店を見つけた。
この店にあったメタミドホスは、禁止される前の06年に製造されたもので、倉庫の中にはほかにも数多くの在庫が残っていた。さらに、工場周辺の複数の農薬店は取材に対し、「在庫がなくなる去年の末ごろまでは普通に売っていた」と話している。