町村信孝官房長官は8日午前の記者会見で、中国製ギョーザ中毒事件で、密封されていた袋の内側から殺虫剤を検出したことに関し「常識的には商品の密封前に混入されたということであれば、現地の工場で(混入した)と、普通考える」と述べ、中国側で混入したと考えるのが自然との認識を示した。
福田康夫首相も同日午前の衆院予算委員会で、中毒事件の原因究明について「だんだんと核心に迫ってきている。本当のことが分かるまで事実関係は明らかにできないが、究明に努力し国民が安心できる態勢にしたい」と述べた。
ただ町村氏は「捜査当局ではいろいろな可能性を考える。まだ慎重に捜査している。現状で断定する状況には至っていない」とも述べた。
岸田文雄国民生活担当相も同日、袋の内側からの殺虫剤検出に関し、記者団に「今までになかったケースで、大変注目している」と強調。混入原因は「引き続きあらゆる可能性を視野に入れて中国ともしっかり連携して調査を進めていく段階だ」と指摘した。