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法科大学院に入学して半年。
まわりの人たちとも打ち解けてきました。
その一方で、温度差も目立ってきた気がします。
司法制度改革によって、貧乏人は法曹になれないといわれます。
本当にそうでしょうか?
実際に学生の多くは親の学費に依存しています。
私の様に生活費、学費の両面を自力で賄っている学生は少数派。
社会人経験者でも親との同居で生活費を浮かしている場合が多い。
新卒の学生であればお金が無いのは当然です。
学費を親に払ってもらうこと自体を非難するつもりはありません。
私が文句を言いたいのは現役生ではなく、受験生です。
お金が無いから法曹になる夢を絶たれたという人が居ます。
しかし、その人は何か努力をしたのでしょうか?
難関法科大学院に入学する実力を無いことをお金に転嫁している気がします。
非常に限られた人間ですが、給付型奨学金で学費をゼロにすることは可能です。
旧育英会のように生活費をかしてくれる団体もあります。
様々な手段を検討し、努力をしても駄目だったら制度のせいかもしれません。
しかし、努力もせずに制度を非難するのは違うと思います。
私は素養(頭の良さ)には欠けますが、努力では負けないと思います。
相当な努力をしていますが、まだまだ己の努力は足りないと思っています。
向上心を持てば、人間は成長し続けることが可能です。
おそらく、お金が無いと文句を言う人に私以上の努力をしている人は居ないと思います。
厳しいようですが、そのような人達は「甘い」。
多分、その様な人達は、お金があったとしても司法試験に合格できません。
精神的に甘いのだと思います。
法科大学院の合格率について色々な意見があると思います。
中大は合格率で他校に劣っていることは以前に書きました。
カリキュラムに問題がある可能性も指摘しました。
その他の可能性として考えられるのは考えの甘さです。
特に、新卒生や既婚者(被扶養者側)には危機感が感じられない。
司法試験に不合格でも、その後の生活に困らないからですかね?
新卒生はちょっと苦しくなると逃げちゃうんですよね…
自主ゼミを組んでも、授業に影響が出るとか色々理由をつけてやめる。
確かに、授業第一であることはわかっています。
しかし、授業というのは司法試験合格のための最低ライン。
更なる上を目指さずに試験の合格があるのでしょうか?
自主ゼミなんてたかが1週間で2〜4時間程度なんですよ。
その程度の時間を捻出できずにどうするのでしょうか?
以上が私の個人的考え方です。
ブログ用に短くしたので真意が伝わるかはわかりませんが…
この様な私の意見に対しては、反対する声が多数。
周りとの温度差が目立つ点です。
「みんながあなたのように強くはない」と言われてしまいます。
しかし、それは違うと思います。
私だって決して強い人間ではありません。
最近は毎日胃が痛くて、偏頭痛に悩まされています。
日々の精神的なストレスからくるものだと思います。
パワフルな演出をしていますが、実際はボロボロです。
もっと頑張りたいと思っても頑張れない現状に苦しんでいます。
現状では、司法試験は厳しいと危機感を持っているからです。
合格ラインに届くと信じてゆっくり前進しているつもりです。
<19.10.02追加>
旧海軍の教えで「五省」というのがあります。
私がこれを読んだ数年前。大学受験に失敗し、仕方なく就職した頃です。
当時の私はこれを見て己を恥じました。
参考までに掲載します。
一、至誠(しせい)に悖(もと)る勿かりしか
一、言行に恥づる勿かりしか
一、気力に缺(か)くる勿かりしか
一、努力に憾(うら)み勿かりしか
一、不精に亘(わた)る勿かりしか
お金を理由に司法試験撤退を考えている人はこれを読んでいただきたい。
これを真剣に読んで、己の行動に恥を感じないならば撤退を批難しません。
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