映像制作者に利益を支払うことで一躍有名になった、YouTubeの競合企業となるRevverは、困難な時期に直面している。
Revverの元従業員によると、Revverのスタッフは、18カ月前の半分以下に減っている。Revverの資金が底をついたのかどうかを巡る数々の噂で、インターネット上はもちきりだ。Revverに近い3つのソースから明らかになったことだが、ついにRevverは、ここ数カ月の間、格安で自社の売却先を探すに至っているという。
売却交渉についても知っているとする2つのソースからの情報では、Revverの提示価格は、30万〜50万ドルで、100万ドル台とされるRevverの債務返済も求められているようだ。この額は、ロサンゼルスに拠点を置くRevverが、1270万ドルに上るベンチャー資金を獲得していることからしても、非常に取るに足りないものである。
ブログのContentinopleは、2008年1月に、MySpaceの創設者であるBrad Greenspan氏が所有するエンターテインメント系ウェブサイトのネットワーク「LiveUniverse」が、Revverを買収することに同意したと伝えていた。
しかしながら、この取引が成立することはなかった。この交渉について詳しい、あるソースは、Greenspan氏が「買収金額の引き下げを試み」始め、「Revverの抱える負債が問題となって」交渉は暗礁に乗り上げたと話している。
CNET News.comからの質問に対して、RevverのマーケティングバイスプレジデントであるAngela Gyetvan氏は、次のように語っている:「この件に関し、私が勝手に意見を交わすことはできない。一切コメントすることができない」
LiveUniverseの最高経営執行者(COO)であるMark Elfenbein氏も、コメントすることを拒んだ。
ビデオ共有が世界的な大流行になった2006年に、Revverは若干有名になった。この分野で支配的な成功を収めていたのはYouTubeだが、Revverは、映像制作者を満足させることで、ニッチな市場を切り開いてみせようとした。