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ビル・ゲイツの創造的(?)な資本主義

今年のダボス会議で行なわれたビル・ゲイツの演説「創造的な資本主義」が、いろいろ論議を呼んでいる。要するに「もうけを社会に還元しよう」という、最近はやりの企業の社会的責任(CSR)というやつだ。

しかし、これについてはミルトン・フリードマンの「企業の社会的責任は利益を増やすことだ」という明快なエッセイがある。経営者が、株主から借りた金を利益に貢献しない「社会的」事業に費やすことは、一種のモラルハザードである。日本の経営者が、ただでさえ少ない利益をそういう道楽に浪費するのは、株主や従業員に恣意的に「課税」する社会主義だ。

ただしフリードマンも、ゲイツのように資本家が自分でもうけた金を道楽に使うことは否定していない。問題は、それが役に立つかどうかだ。イースタリーは、ゲイツが彼の本を批判したのに対して、「途上国に必要なのは先進国の『やさしい資本主義』のお情けではなく、途上国自身が資本主義経済を建設して自立することだ」と反論している。
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コメント
 
 
 
ゲイツのスピーチ (ikedanobuo)
2008-02-08 01:35:20
YouTubeで36分もありますが、あいかわらず下手ですね。原稿を読みながらボソボソしゃべるし、中身も常識的。ジョブズの、聞く人を引き込むようなプレゼンテーションとは大違いです。

彼が1993年に、Windows3.1の売り込みに来日したとき、インタビューしたのですが、こんな感じで、ちっともおもしろくない。危うく没になりかけたので、ニュースデスクに私が、
「この人、これでもマイクロソフトの社長なんです」といったら、デスクが
「そんな会社は、だれも知らん(たぶん彼も知らなかった)」。
「でも世界一の金持ちなんですけど・・・」
というわけで、「世界一のお金持ち、ゲイツさん」という30秒のフラッシュニュースが出ました。あれが、たぶんNHKにある最古のビル・ゲイツの映像でしょう。
 
 
 
93年にゲイツを知らないニュースデスク? (Inoue)
2008-02-08 05:56:24
>「そんな会社は、だれも知らん(たぶん彼も知らなかった)」。
 なるほど、NHKの番組がつまらないわけだ。
 IBMやGMの雇われ社長はともかく、MicrosoftやAppleの社長はベンチャー企業の創業社長ですから、知っていなくてはならないと思う。
 
 
 
mohnoへ (ikedanobuo)
2008-02-08 07:57:28
mohnoが、はてなブックマークで「また、適当な過去を作り上げている。Bill Gates が世界一になったのは1995年」とコメントしているが、NHKのニュースより自分のほうが正しいと思っているのか。

Gates has been number one on the "Forbes 400" list from 1993 through to 2007 - Wikipedia

個人の見解と称して、著作権の強化を批判する多くのサイトに粘着して、こういうずさんな事実認識と混乱した論理で、執拗に罵倒する彼は、ブログの公害だ。MSってそんなに暇なのか。事実誤認にもとづいて私を中傷したことを謝罪し、今後、私につきまとうのはやめろ。
 
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