ミズーリ州カンザスシティー(AP) 中国から輸入されたペットフードで昨年多数の犬や猫が死亡した問題で、当地の検察当局は6日、中国企業2社と米国企業1社を起訴した。
起訴されたのは、徐州安営生物技術開発公司と蘇州市紡織絲綢軽工工芸品進出口有限公司(ともに中国・江蘇省)、ケムニュートラ(米ラスベガス)の3社。化学物質メラミンが混入したペットフードを輸出入し、不正表示をした重罪に問われている。
訴状は各社の社長を名指ししており、ケムニュートラの中国人女性社長は夫とともに起訴された。
検察当局によると、ペットフード汚染の発覚を受けて中国政府は調査に協力し、徐州安営生物技術開発公司をただちに業務停止処分とした。昨年12月には中国当局が、ペットフードの原料などの検査を強化することで同意。問題が明るみになって以来、消費者保護対策は進んでいる。
中国当局は徐州安営生物技術開発公司の業務停止と同時に、同社社長を拘束した。現在も拘束されているかは不明という。