在京民放キー局5社の2007年4-12月期連結決算が7日、出そろった。自動車や保険業界など大口の広告スポンサーのCMが減少、広告収入が不調だったことから、売上高は日本テレビ放送網を除く4社で前年同期を下回った。

 米景気の先行き不透明感から、08年に入ってもCMに復調傾向が見られず、TBSなどが08年3月期決算の予想を下方修正するなど、経営環境は各社ともに厳しい状況だ。

 一方、各社は番組制作力の向上に力を入れており、費用面の圧縮は限定的。純利益はTBSが保有株式の売却益が発生して増益となった以外は、テレビ東京が前年同期比で30・4%減となるなど4社が大幅な減益となった。