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タイ新内閣発足、中枢はタクシン元首相派

2008/2/ 6 (19:13)| 主要ニュース  政治

サマック首相(写真提供:タイ首相府)

【タイ】サマック首相(72)を首班とする6党連立内閣が2月6日、プミポン国王の承認を得て正式に発足した。タイはタクシン政権を追放した2006年9月のクーデター以来1年4カ月ぶりに民政に復帰する。新内閣はインフラ整備とバラマキ政策による景気テコ入れ、軍事政権下で昨年導入された新憲法の改正などに取り組む見通しだ。

 クーデターで解党された旧与党・タイ愛国党(TRT)の有力政治家のほとんどが参政権停止処分を受けたため、サマック内閣は閣僚36人のうち22人が初入閣となった。女性は4人で、いずれも有力政治家の妻。きらびやかな高学歴・職歴が目立ったタクシン政権当時に比べ、閣僚の経歴は急激に下がり、1960年代生まれが11人に上るなど低年齢化も進んだ。最高齢はサマック首相、サナン副首相、チャワラット副保健相の3人で1935年生まれ、最も若いブンルー副教育相は1968年生まれだ。

 国防、財務、内務、商務、外務といった主要ポストは昨年12月の下院総選挙で過半数に迫る大勝を収めたタクシン元首相派政党、パランプラチャーチョン党(PPP)が押さえた。クーデター再発を防止する上で要となる国防相はサマック首相が兼任。財務相には医師出身のスラポンPPP幹事長(50)、商務相には国営メディア会社MCOTのミンクワン前社長(55)、内相にはベテラン政治家のチャルーム氏(59)、外相にはクーデター後にタクシン氏の顧問弁護士を務めたノパドン氏(46)が就いた。スラポン氏、ノパドン氏はそれぞれのポストで経験不足が懸念されているが、両氏とも頭脳の回転の速さには定評があり、周りを固めればそつなくこなすという見方もある。

 スラポン、ミンクワンの両氏は、タクシン元首相の義弟で副首相兼教育相に就任したソムチャーイ元法務次官(60)同様、副首相を兼任する。タクシン派がクーデターの黒幕と糾弾するプレム枢密院議長宅前で昨年、デモ隊を指揮し警官隊と衝突、後に留置されたジャクラポップ元政府報道官(40)は首相府相兼政府報道官に抜てきされた。

 連立与党第2党のチャートタイ党は5閣僚を送り込み、農業・協同組合省と観光スポーツ省を得た。 第3党のプアペンディン党は4閣僚で、党首のスウィット氏が副首相兼工業相に就く。マチマーティパタイ党とルアムジャイタイチャートパタナー党は2閣僚ずつで、それぞれ天然資源・環境省、エネルギー省を管轄する。プラチャーラート党はサノ党首の妻のウライワン氏が労相に就任した。

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左から、サナン副首相、スラポン副首相兼財務相、ソムチャーイ副首相兼教育相(写真提供:タイ首相府)

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