広島県は深刻な医師不足を受け、県民が夜間や休日などに安易な受診を控え、勤務医の負担軽減を目指す初の県民運動を展開する方針を固めた。県医師会、経済団体などの協力を得て「ひろしま健康づくり県民会議」(仮称)を2008年度上半期にも発足。メタボリックシンドローム予防対策、食育推進の各テーマも併せ、啓発や情報発信に努める。
受診マナーの向上は、運動テーマの一つ「医療資源の効果的な活用の推進」の一環。休日や夜間診療を軽い気持ちで利用する「コンビニ受診」、同じ病気で複数の病院をはしごする「重複受診」などによる医療機関の負担増の実態を強調し、子どもの急な発熱やけがに対応する電話相談や、身近なかかりつけ医の活用などを奨励する。
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